展示中止問題の後 「表現の不自由展」実行委が会見(全文2)報道の自由をも侵害
芸術監督と実行委員の責任・権限はどうなっているのか
司会:(英語)。どうぞ。質問の際はお名前と所属を先にお願いします。 江川:フリーランスの江川と申します。見られなくてとても残念でした。ちょっとお伺いしたいのは、芸術監督と皆さん方の関係なんですけれども、責任と権限はどこにあるのかっていうのがちょっとよく分からなくてですね。例えば津田さんは発表された文章の中で、内容についてはこちらの委員会の方が全権限を持っていて、津田さんの提案も拒絶されたということを書かれています。例えば会田さんの作品が拒絶されたということが書かれています。 この芸術監督の意見が通らないというのは、これは権限と責任の問題というのはどういうふうになっているのか。あるいは、この会田さんの作品がそちらに拒絶されたというのが事実であれば、事実かどうかはちょっとまたおっしゃっていただきたいんですけども、だとすると、これは皆さん方による検閲には当たらないのかという、そういう疑問も湧くんですが、そこについてもちょっとお願いします。 岡本:先ほど津田さんの会見でも説明があったように、私たち5人の実行委員はトリエンナーレの招待作家のいち作家なので、グループとして招待されて、形は津田さんがおっしゃったとおりなんですけれども、実際の企画会議、作品選定の企画会議は5人プラス津田さんで全てやっていましたので、そこでの合議の結果ですので、ちょっとお答えになっているか分からないんですけど、そこでの合議の結果であるということが1つ。 それから選定の中身については、今1つだけ例を挙げられたんですけれども、当然スペ-スの問題、それから予算の問題で制限があるわけですね、その中で絞り込んでいかなきゃいけないということで、今、私は1つの例だけをお話しするつもりはありません。しません。それはなぜかというと、ほかの作品もいろんな議論があって、そして最終的に先ほどアライさんが紹介した16組になっているので、ということです。