ローマに今年開業、豪華絢爛な「オリエント急行ホテル」を紹介
レガシーを樹立する
ラ・ミネルバはオリエント急行ブランドの所有者が思い描く新たな1章の始まりに過ぎない。ホテルチェーンのアコーは2017年、フランス国鉄(SNCF)の株式を50%取得し、ブランド名の管理権を手に入れた。 25年には、ベネチアに2軒目のホテル「パラッツォ・ドナ・ジョバネッリ」をオープンする予定だ。 オリエント急行は海でも豪華旅行の体験を提供する方針で、「オリエント急行サイレンシーズ」のシリーズ2隻を進水させる。15年に1隻目の「ラ・ドルチェビータ」、26年には世界最大の帆走ヨット「コリンチアン」を進水させる考えだ。 オッタッツィ氏は「140年の歴史を持つブランドが復活しつつある。我々の責任は、これがさらに140年間続くような基準を打ち立てることだ」と語っている。 名高い列車の旅を体験するチャンスがなく寂しい、あるいは再体験したいという人のために、列車のオリエント急行も近く鉄道に戻ってくる。 26年半ばには、1920~30年代の往年のオリエント急行に乗車する機会が得られる見通し。食堂車やバーの車両は、柔らかい照明や大理石の柱を中心に親密感やエレガンスを醸し出すべく、慎重に再設計されている。