アルボン「F1の世界が残酷だと僕は身をもって知っている」シーズン途中離脱のサージェントにエール…角田裕毅&ガスリーらライバルたちも反応|F1
ウィリアムズのアレクサンダー・アルボンが2023年よりコンビを組んできて、2024年第16戦イタリアGPを前に、シート喪失となったローガン・サージェントに対して、労いの言葉を贈るとともに同情心を示している。 現地時間27日、ウィリアムズF1チームは第16戦イタリアGPよりサージェントが離脱し、F2参戦中であるウィリアムズ・ドライバー・アカデミーのフランコ・コラピントが走ると正式発表した。 2000年生まれ、現在23歳のサージェントは2022年にF2で総合4位となり、翌2023年よりウィリアムズのシートを獲得。僚友が実力者アルボンということもあり、サージェントはアルボンとの比較という点で苦しんでいた。
また、セッション中には全開プッシュが必要ではない場面でマシンを壊してしまうこともしばしば。第15戦オランダGPではウェット状況下のFP3で、ターン4で芝生に乗り上げてスピンし、マシンを大破させた。チームコストを圧迫していたこともあり、この一件がウィリアムズ首脳陣の逆鱗に触れたと見る向きが強い。 シーズン途中でシートを失ってしまったサージェントについて、アルボンは自身のSNSを通して次のようなメッセージを発している。 「F1というスポーツがどれだけ残酷な世界であるか、僕は身をもって知っている。ローガン、君がシーズン途中でチームを去るというのは本当に難しいことだ」 「君はこのチームに多くの貢献をしてきた。チームメイトとして一緒に仕事をすることができて光栄だよ。これからローガンがどのような戦いに身を投じようとも、素晴らしい未来が待っていると確信している」
アルボンと言えば2019年にトロロッソ(アルファタウリ~現VCARB)からF1デビューを果たし、このデビューイヤーのサマーブレイク明けとなるベルギーGPから、突如レッドブルに移籍するという出来事があった。同シーズンはピエール・ガスリーがレッドブルで苦戦していたこともあり、アルボンが入れ替わる形でレッドブル昇格を果たすことに。 だがアルボンも僚友マックス・フェルスタッペンとの比較に苦しみ、2020年限りでレッドブルのレギュラーシートを失う結果に。2021年はセルジオ・ペレスの加入に伴いレッドブルのリザーブを務めた後、2022年からウィリアムズに新天地を求めたという過去がある。 シーズン途中での移籍、そしてシートを失うことの残酷さをよく知るアルボンだからこそ、僚友サージェントの離脱については思うところがあるようだ。 なお、このアルボンのメッセージにはともに戦ってきた角田裕毅、ガスリー、ニック・デ・フリース、ランド・ノリス、エステバン・オコン、セルジオ・ペレスなども賛同の“いいね!”をプッシュしている。