波乱の展開となった全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第14戦岡山はケイレン・フレデリックが制し初優勝を飾る
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第5大会は9月15日、9時から第14戦の決勝レースが行われ、二度のセーフティカーが入る波乱の展開のなか、オープニングラップの攻防を制したケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)がスーパーフォーミュラ・ライツでの初優勝を飾った。 【1周目のアクシデントの様子】 前日の9月14日には第13戦の決勝レースが行われ、小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING)がポール・トゥ・ウインを飾っていたスーパーフォーミュラ・ライツ第5大会。迎えた第14戦/第15戦の決勝日は、朝から霧雨が舞っており路面はウエットだったものの、8時40分のコースインを前に薄日が差し、路面は少しずつ乾いていく難しいコンディションとなった。まだ路面は黒い状況だったものの、コースイン時には全車がスリックを履いた。 ハーフウエットのなかで迎えたスタートでは、ポールポジションスタートの小出、そして2番手のケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)という2台が1コーナーに向かっていくが、アトウッドカーブからの立ち上がりで小出にスロットルのトラブルが起き失速。フレデリックが小出のインへ入り、バックストレートからヘアピンに向けた攻防で、フレデリックがトップに浮上した。 ただその直後、レースはセーフティカーランとなった。マスタークラスの今田信宏(JMS RACING with B-MAX)が姿勢を乱したところに清水康弘(GNSY 324)が接触。2台がモスSでクラッシュしたことによるもので、レースは5周目にリスタートを迎えるも、今度は3番手を争っていた小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)と野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)がアトウッドカーブでの競り合いのなかで接触。2台がグラベルにストップしてしまったことからふたたびセーフティカーランとなる波乱の展開となった。 リスタート後、一時はトップのフレデリックと小出のギャップが広がったものの、終盤乾きつつある路面で小出が猛プッシュ。一時はフレデリックの背後につけたが、最大延長時間の30分のなか、トップを守りきったフレデリックが逃げ切り、スーパーフォーミュラ・ライツでの初優勝を飾った。2位は小出、3位は古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)となった。 4位は中村仁(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)、5位は荒尾創大(HFDP WITH TODA RACING)という結果に。6位に入った伊東黎明(LMcorsa OTG 320)が初入賞を達成している。マスタークラスは2台がストップするなか、DRAGON(TEAM DRAGON 324)が制し、第12戦富士からの3連勝を飾った。 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第5大会 第14戦決勝結果 Pos./No./Class/Driver/Car/Laps/Grid/Qualify 1/1//K.フレデリック/Pilot ONE Racing with B-MAX/17/2/1’22.383 2/50//小出峻/HFDP WITH B-MAX RACING/17/1/1’22.122 3/37//古谷悠河/Deloitte. HTP TOM’S 320/17/4/1’22.711 4/35//中村仁/モビリティ中京TOM’S 320 TGR-DC/17/7/1’22.904 5/2//荒尾創大/HFDP WITH TODA RACING/17/8/1’23.113 6/60//伊東黎明/LMcorsa OTG 320/17/9/1’24.273 7/51//荒川麟/B-MAX RACING 324/17/6/1’22.769 8/30/M/DRAGON/TEAM DRAGON 324/17/11/1’24.925 9/13/M/藤原誠/TEAM DRAGON 324/17/12/1’25.095 R/38//小林利徠斗/モビリティ中京TOM’S 320 TGR-DC/4/3/1’22.518 R/36//野中誠太/PONOS Racing TOM’S 320 TGR-DC/4/5/1’22.736 R/4/M/今田信宏/JMS RACING TEAM/0/13/1’25.230 R/8/M/清水康弘/GNSY 324/0/10/1’24.905 天候:曇り 路面:ウエット ファステストラップ:荒尾創大(HFDP WITH TODA RACING) 1'23.718 17/17 ペナルティ: ゼッケンNo.4は、全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 統一規則 第15条 1.(他車との接触)により、決勝結果に対して30秒加算とした。 ゼッケンNo.36は、全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 統一規則 第15条 1.(他車との接触)により、決勝結果に対して30秒加算とした。 [オートスポーツweb 2024年09月15日]