70歳代で「貯蓄2000万円超」は何パーセント?65歳以上の68.5%が「経済的な心配はありません」と回答
70歳代の「厚生年金」平均は14万円台に
厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、70歳代の「厚生年金」は平均14万円台となりました。 ただしこれは、国民年金も含む金額です。 国民年金のみの場合とあわせてみていきましょう。 ●70歳代の厚生年金の平均月額(国民年金を含む) ・70歳:14万1350円 ・71歳:14万212円 ・72歳:14万2013円 ・73歳:14万5203円 ・74歳:14万4865円 ・75歳:14万4523円 ・76歳:14万4407円 ・77歳:14万6518円 ・78歳:14万7166円 ・79歳:14万8877円 ●70歳代の国民年金の平均月額(70歳~79歳) ・70歳:5万7320円 ・71歳:5万7294円 ・72歳:5万7092円 ・73歳:5万6945円 ・74歳:5万6852円 ・75歳:5万6659円 ・76歳:5万6453円 ・77歳:5万6017円 ・78歳:5万5981円 ・79歳:5万5652円 国民年金のみであれば5万円台となるので、年金だけで生活するのは難しいと考える方が多いでしょう。厚生年金の上乗せがあっても、14万円台が平均となっています。 実際、年金だけで生活できている人はどれほどいるのでしょうか。最新資料から見ていきましょう。
100%年金だけで生活する高齢者は41.7%
2024年7月に公表された厚生労働省「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」から、公的年金・恩給の総所得に占める割合を見てみます。 公的年金・恩給の総所得に占める割合が100%の世帯(年金収入だけで生活できている高齢者世帯)は41.7%に留まります。 ・公的年金・恩給の総所得に占める割合が100%:41.7% ・公的年金・恩給の総所得に占める割合が80%~100%未満:17.9% ・公的年金・恩給の総所得に占める割合が60~80%未満:13.9% ・公的年金・恩給の総所得に占める割合が40~60%未満:13.2% ・公的年金・恩給の総所得に占める割合が20~60%未満:9.3% ・公的年金・恩給の総所得に占める割合が20%未満:4.0% 残りは稼働所得や貯蓄の取り崩し、あるいは子世帯からの援助等で補っています。 経済的な心配がない世帯は、上記の41.7%に入るか、年金は十分でなくとも貯蓄が十分にある世帯とうかがえます。 稼働所得がある場合でも、いつまでも働けるわけではないことを意識し、備えている世帯が多いのではないでしょうか。