70歳代で「貯蓄2000万円超」は何パーセント?65歳以上の68.5%が「経済的な心配はありません」と回答
FPが伝える老後準備
シニア世代の貯蓄や年金額を確認すると、70歳代の貯蓄額や年金額も個人差があることが分かりました。個人差があるため、必要な準備もそれぞれ違います。 ファイナンシャルプランナーである筆者が老後準備のコツを伝授します。 ●老後の理想の生活を考える 準備をするにも老後生活でどれぐらいお金が必要かは知る必要があります。 「ゆとりをもって生活をしたい」のか。それならどれぐらい生活費がかかるのか。介護状態になればどれぐらいお金がかかるのか等をしっかりと知って準備をする必要があります。 ●老後の収入源も確認 老後の大事な収入源である年金は、60歳で受給開始するのか、65歳なのか、70歳なのかで金額に違いがあります。 繰り上げて受給するメリット、繰り下げて受給するメリットがそれぞれあります。年金の受給が近づいてきたらそのあたりの確認も必要でしょう。 ●何歳まで働くのか 働くシニア世代は増加しています。長く働くほど老後の生活は豊かになりますが、働くには気力も体力も必要です。 自身の身体とも相談して、そのあたりも老後を迎えるまえに考える必要があります。 しっかりと自身の状況・一般的な老後の生活などを確認し、準備することで老後を慌てることなく迎えられるかもしれません。
まとめにかえて
65歳以上の68.5%が「経済的な心配はありません」と回答する現代。しかし、若い人ほど老後に不安を抱えているものです。 長く働くことは一つの選択肢ですが、働き続けられる環境が保証されているわけではありません。また、できれば60歳代の間にリタイアしたいと考える方もいるでしょう。 老後を安心して迎えるには、老後資金の準備も欠かせません。 現役世代のうちに計画的に進めておきましょう。
参考資料
・金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」 ・厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」 ・厚生労働省「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」2024年7月5日
山本 大樹