寿司はヘルシーなの? メリットとリスクを栄養士が解説
※この記事は、海外のサイト『Prevention』で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。 一部の食品は明らかに健康的なイメージを持ついっぽうで、その評価が正当なのかを知るのは難しい。そのため、自分が聞いたことが本当なのか疑わしく思えることもある。その良い例として、寿司は本当にヘルシーなの? その答えは(ほかの多くのことと同様に)少し複雑。「寿司はヘルシーな選択肢にもなるし、ファストフードのカテゴリーに分類されることもあります」と話すのは、カリフォルニア州ラグナビーチにある「80トゥエンティ・ニュートリション」のオーナーで、登録栄養士の資格を持つクリスティ・ブリセットさん。寿司を食べるときに栄養面では何に期待できるのか、さらにヘルシーな寿司かどうかを確認する方法について、栄養士らが解説。
寿司は体にいい?
「それは何を注文するかによります」と話すブリセットさん。彼女は次のように説明してくれた。サーモンアボカドロールは300kcalほどで、心臓にいい脂肪とたんぱく質が含まれている。「いっぽう、海老天巻きは500kcal以上で、揚げた海老とマヨネーズが入っているため、炎症の原因となる脂肪が多く含まれています」とブリセットさんは語る。 揚げ物を定期的に食べていると、心臓病や肥満のリスクが高まります、と彼女は指摘する。そのため、海老天巻きを常に食べるのはヘルシーではない。けれど、揚げていない魚や野菜の寿司を選ぶなら、寿司は健康にいいと言えるかもしれない。
寿司はダイエットに役立つ?
寿司はダイエットに役立つかもしれないけれど、絶対ではない。「通常、寿司は非常に小さい単位で食べられます。寿司飯の上に乗せる魚は一切れが約14~28g程度で、カロリーも約40~60kcalです。一つが小さいので、カロリー摂取量をコントロールしやすくなります」と、ラトガース大学保健専門学科で臨床予防栄養学科の准教授を務めるデボラ・コーエンさんは話す。米には食物繊維も含まれているため、食べた後に満腹感も高まるでしょう、と彼女は続ける。 しかし、寿司にはカロリーがたっぷり含まれているものもある。クリームチーズが入ったフィラデルフィアロールは1本あたり300~500kcal、ファイヤークラッカーロールは1本あたり400~600kcalあります、と指摘するコーエンさん。「一般的に、クリームチーズやマヨネーズタイプのソースが入っていない寿司は、比較的カロリーが低めです」とコーエンさんは語る。 「基本的に、寿司を食べることで体重が減るわけではありませんが、ファストフードやレストランチェーンのメニューの多くに比べると、寿司はよりヘルシーな選択肢になり得ます」