寿司はヘルシーなの? メリットとリスクを栄養士が解説
寿司を食べることの潜在リスク
寿司に関して、いくつか留意すべき点がある。 ・食中毒のリスクがある これは寿司を食べることによる最大のリスクの一つ。「十分に加熱されていない魚や生の魚を食べることには、常に食中毒のリスクがあります」と話すコーエンさん。クリーブランド・クリニックによると、これにはサルモネラ感染症、ビブリオ・バルニフィカス感染症、寄生条虫(サナダムシ)による感染のリスクなどが含まれる。 ・血糖値が急上昇する可能性がある 「私のクライアントの多くは、一般的な巻き寿司には一本あたり約1カップの米が含まれていることに気付いていません」とブリセットさんは話す。「巻き寿司は、作るときに米をぎっしり詰めるため、摂取する量を把握するのが難しいのです」 寿司は通常白米で作りますが、白米は血糖値を急激に上昇させたり急降下させる恐れがあります、とブリセットさんは話す。「そのため、空腹感や脱力感、不機嫌、疲労感を感じることがあります」と彼女は補足する。 ・水銀のリスクがある 水銀はほとんどの種類の魚に含まれる有毒金属ですが、水銀を多く摂取すると病気になる可能性があります、とコリンウッドさんは話す。「めかじきやまぐろをたくさん食べると水銀が心配になることがあります」と彼女は話す。「おもにサーモンや海老、そのほかの白身魚を食べれば、水銀の含有量は少ないでしょう」
覚えておきたいこと
総合的に見て、栄養士らは寿司がヘルシーな食生活の一部になり得ると話す。「寿司はヘルシーな食生活に適合し得ます」とコーエンさんは話す。できるだけ寿司をヘルシーに食べたいなら、揚げ物やクリームチーズの入った巻き寿司は避けるようブリセットさんは勧めている。また、食物繊維を増やすために玄米や黒米を使った寿司を試すのもいいでしょう、と彼女は続ける。 総合的に、「寿司はカロリーや脂肪が比較的低く、たんぱく質を含んでいる」ため、ヘルシーな選択肢と言えるとコーエンさんは話す。 translation : Mutsumi Matsunobu cooperation : Yumi Kawamura photo : Getty Images