クルマ買い取り界隈にはびこる悪徳業者! 巧妙な手口とダマされない手段とは
世間を騒がす悪徳業者への対策
いまだにテレビでもネットでも毎日のように悪徳業者のニュースが流れてきます。詐欺行為の手口なども報道されているはずですが、被害者が減少している様子は見られません。クルマ好きにとっても目を背けられる問題ではなく、悪徳販売、悪徳修理、はたまた悪徳買い取り業者など、リスクはわりと身近に潜んでいるのです。 【写真】車線が入ったナンバーは「仮ナンバー」! では赤枠だけのナンバーの役割とは? とりわけ買い取り業者については、公的機関やメディアが再三にわたり注意喚起をしているにもかかわらず、被害や苦情はあとを絶ちません。そこで、悪徳買い取りの典型的な手口をおさらいして、後悔のないカーライフを目指してみてはいかがでしょう。
相場を越える魅力的な査定額の提示
そもそもクルマを売ろうとしたら、たいていのユーザーはネットで相場をリサーチするはず。一括査定サービスなどもあり、これはこれで「敵を知り、己を知れば……」というやつで何かしら納得したり、自信がついたりするもの。ですが、ここに悪徳業者のつけ入る隙が生まれてしまうのです。 リサーチした相場が100万円だとすると、「ウチなら120、いや125万くらいまでいけますよ」といわれて「えっ! そうなの?」と喜んだところを見せたりしたら業者の思うつぼ。高い査定額を提示したとしても、クルマを引き渡したあとで「ボンネットにへこみがあった」とか「サクションパイプがひび割れてる」など難癖をつけて減額されてしまうのです。 魅力的な査定額が提示されたら、まずは疑ってかかることがオススメで、減額の可能性をきちんと問いただし、納得いく回答が得られないようなら契約するべきではありません。
独自相場の提示
悪徳業者のなかには手の込んだ独自サイトを構築している者までいます。いくらユーザー自身がネットで相場をチェックしようと「ウチが運営しているオークションサイトによれば……」と切り出されるわけです。 得てして相場よりも安い査定額を提示されることが多く、それを指摘すると、「他社は高い査定額を出しながら実際は難癖つけて結局はウチより安い金額しか払わない」とか「ウチは独自のオークションをもっているのでこの査定額なら確実に、早く売れます」だから支払いもきちんとしていますよ、ともちかけてくる。 しかしながら、それもちょっとしたフェイクで、ユーザーをミスリードする手口に過ぎません。独自相場を出してきたら「ちょっと考えます」ではなく、きっぱり断るのがリスクを避けるコツに違いありません。