「2浪筑波→プロ野球」今は医者を目指す彼の半生。元横浜DeNAベイスターズの寺田光輝さんに話を聞いた
2024年現在、東海大学医学部の4年生として医師を目指している寺田さん。医学部生として病院実習に参加しつつ、これから受ける国家試験のための準備をしています。 忙しい日々を過ごしていますが、その傍ら元プロ野球選手でありながら現役医学部学生というキャリアを生かし、公式HPである寺田光輝オフィシャルウェブサイトを立ち上げ、インタビュー記事を載せたり、講演活動をしています。 浪人で時間の有限性を意識し、それまでの人生で置かれた場所で全力を尽くしてきたからこそ、今の自分があると寺田さんは考えています。
「自分は(プロ野球の)選手として、『これだけやってダメだったら仕方ない』と思えるくらいには頑張ったので、選手時代に『あのときこうしておけばよかった』という後悔はありません。だから、選手としての野球にしがみつかずに、次の道に進もうと思えたのだと思います。今では自分が想像していたような医学部生活ができているので、充実した気持ちですね」 「浪人を頑張っているときは、自分が生きている浪人の世界が、この世界のすべてだと思っていました。ですが、今では自分が好きなことをできているのも、その頑張れる環境を整えてくれた方々の存在が大きいと思っています。
今の自分があるのは、いろんな人の支えがあってこそなので、支えてくださる方に感謝の気持ちを忘れないように心がけています。そうしたことを自身の経験から伝えるため、講演活動を頑張っているので、何かあればホームページからご依頼ください」 ■そのとき置かれた場所で全力尽くす プロ野球選手と、医学部の学生。 かつて諦めた2つの目標を、どちらも実現させた寺田さんの人生はまさに、そのとき置かれた場所で全力を尽くしてきた賜物でしょう。
そしてその土台は、自分で考えて最大限工夫を重ねてきた浪人時代が培ったものだと改めて認識することができました。 寺田さんの浪人生活の教訓:そのとき置かれた場所で全力を尽くすことが、後悔のない人生につながる
濱井 正吾 :教育系ライター