冨安健洋の度重なる故障にアーセナルの評価は? 移籍するならセリエA復帰も新天地ブンデスリーガも悪くない
【今年26歳。バリバリの若手でもない】 強豪アーセナルのDFラインで存在感を放つ──。それが最良の選択であることに疑いの余地はない。しかし、度重なる故障で少なからぬ疑問が浮上した今、近い将来にキャリアの分岐点に立つ可能性が高くなってきた。 その時、プレミアリーグにこだわるべきなのか。セリエAに戻って守備者の哲学に磨きをかけたほうがいいのか。ブンデスリーガで伝説を紡ぐのか。重要な決断を下す瞬間が、いずれ必ず訪れる。 11月、冨安は26歳になった。老け込む歳ではないといっても、バリバリの若手でもない。復帰を焦らず、今回もサッカーと真摯に向き合って、悔いのない道に進んでほしい。 「生きるうえで最も偉大な栄光は、決して倒れないことではない。倒れるたびに立ち上がれ」 南アフリカの独立に尽力したネルソン・マンデラの言葉を冨安に捧げる。
粕谷秀樹●取材・文 text by Kasuya Hideki