【独自解説】「生活は楽になる?」「給料はあがる?」乱高下する株価、急速に進む円高…「で、結局どうなるの?」をズバッと解説!私たちの暮らしに大きな影響を与える“神様”とは?
■株価が上昇…「で、給料はどうなるの?」
皆さんは、「暮らしへの影響」という丸い言い方よりも、やっぱり「生活費が楽になるんですか?しんどくなるんですか?お給料は一体どうなんですか?」ということが気になるのではと思います。こういう時、経済評論家の人の中には、“上がる”とも“下がる”とも言わず、「どないやねん」という言い方をする人もいます。
まずお給料ですが、「“上げしぶる”でしょう」。 「何なのその“上げしぶる”って?上がらないの?」とお思いかと思いますが、おおよその企業は、ここのところずっと利子がつかなかったので、我々の感覚で言う“貯金”を「銀行に預けておきます」というよりは、“貯金”の一部を株で持っています。
そうすると株価は上がる中では“貯金”が増える。“貯金”が増えると、銀行としてはそれが担保になりますから、よりお金も貸してくれる。このように株を持っているだけで“貯金”が増えるわけですから、「じゃあお給料も上げましょうか」ということになるわけです。 しかし、その“貯金”の値打ちが下がるわけですから、そうすると、「上げない」とも言わないが「上げよう」とも思わない。つまり、“上げしぶる”わけです。
■円高が進行…「で、生活費はどうなるの?」
次に、生活費ですが、こっちは為替が影響します。 円高になると輸入するものが安くなるわけですが、経済評論家の方は、物価が「下がります」とは絶対言いません。「落ち着いてきます」と言います。 これはどういうことかといいますと、「『絶対下がる』とも言わないけれども、この2年間、皆さんが苦しまれた『値上げが一段落する』」、と読み解いたほうがいいと思います。
この物価が反映されるのは、皆さんもよく買われる「お弁当」です。為替の影響が直結します。 例えばこの「唐揚げ弁当」ですが、野菜、卵焼き、鶏肉、これら全部、お米以外は、実は輸入の影響を受けたんです。
まず野菜です。もちろん日本全国で美味しい野菜を作っています。しかし、育てるには肥料がいるんです。肥料はマレーシアとカナダなどから、ほとんど輸入なんです。これが円高に振れますと安く入ってきますから、野菜の値段は「落ち着いてきます」。 次に卵です。もちろん日本で鶏が産んでいます。そして鶏肉は、輸入もありますけれども、国産の有名な鶏もあります。しかし、問題はもともとの“ヒヨコ”なんです。ヒヨコはドイツとアメリカ、オランダの企業が独占しています。ヒヨコも輸入なんです。
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