【闘病】突然の『心筋梗塞』で緊急搬送2回 過去の自分に「タバコやめろ」 大動脈解離も経験して
発症後は食事内容の見直しを行い、運動の習慣をつけるようになった
編集部: 発症後、生活にどのような変化がありましたか? 松山さん: 肥満体形なので、発症前から食事には気をつけていたのですが、発症後はより一層気をつけるようになりました。具体的には、一日のカロリー摂取量、塩分量、脂質量などを管理するようにしました。あとは、運動の習慣をつけるようにしています。 編集部: 病気に向き合う上で心の支えになっているものを教えてください。 松山さん: 家族の支えです。1人では到底管理できません。1人だとマイナスに考えてしまいますが、妻と娘がいろいろなことを前向きに捉えてくれるので、悲観的な考えにならずに助かっています。 編集部: もし昔の自分に声をかけられたら、どんな助言をしますか? 松山さん: 早くタバコを止めるように、そして、体重管理をしっかりするように言いたいです。 編集部: 現在の体調や生活などの様子について教えてください。 松山さん: 両足の麻痺は処置が早かったので軽く済んでいるのですが、長い距離は歩けませんし、速く歩くこともできません。ただ、「一生車椅子生活かも」といわれていたのですが、とりあえず自立歩行ができるまで回復しているので、医療関係者の皆さんに感謝しています。肺の機能は回復しているのですが、息苦しさが残っていたので検査した結果、アレルギー性の喘息が判明しました。今、気管支拡張剤を使用し治療中です。循環器関係の薬は、ロスバスタチン、オルメサルタン、タケキャブ、一硝酸イソソルビド、エリキュース、トラネキサム酸を服用しています。以前、イグザレルトを服用していましたが、副作用(虚血性腸炎)が出たためエリキュースに変更になりました。仕事は必要に応じて行っています。
定期的な健康診断が大事、積極的に受けることを勧めたい
編集部: この病気を意識していない人に一言お願いします。 松山さん: 心筋梗塞も大動脈解離もなんの前触れもなく突然発症しますが、当然発症する原因があるので、日頃から検査などを通じて自分の体のチェックを行うことや、食生活などの日常生活を見直して、直せるところは改善していくことが大切だと思います。発症してしまった場合は、医師をはじめとする医療関係者の指示に従い、服薬やリハビリに取り組むことが必要になってきます。 編集部: 医療従事者に望むことはありますか? 松山さん: 今、自分が生きていられるのは、医療従事者のみなさんのお陰だと感謝しています。入院中、医師、看護師、理学療法士、検査技師、介護士などのみなさんと接していて、本当に大変な仕事であるということを再認識しました。ゆえに、今以上のことを望むことはないように思います。医療従事者のみなさんが自分自身の体調を壊さないように祈るばかりです。 編集部: 最後に、読者に向けてのメッセージをお願いします。 松山さん: 循環器系の病気は自覚症状がないことが多いようです。健康診断を定期的に受けることで偶然発見される可能性が高いので、ぜひ受けてください。