「あらゆる犯罪者を取り締まってきた」…ハリス副大統領が抱える深刻な「不人気&大炎上」リスクの中身
「私は議員になる前、あらゆる犯罪者を取り締まってきた。女性を虐待する者に消費者を騙す者……。私は、トランプ氏がどんな人物かよく知っている」 【若き日の秘蔵写真】すごい…!肩が露出したドレスで人目を引いた "ハリス副大統領" アメリカ大統領選から撤退を表明したバイデン大統領(81)に代わり、民主党候補となることが濃厚なカマラ・ハリス副大統領(59)。初の選挙集会では、対抗馬のトランプ前大統領(78)を痛烈に批判した。「今は彼女に追い風が吹いている」と語るのは、上智大学教授で現代アメリカ政治外交が専門の前嶋和弘氏だ。 「’18年にトランプ大統領が指名した連邦最高裁判事のブレット・カバノー氏に過去の性的暴行疑惑が持ち上がった際、ハリス氏は舌鋒鋭く追及して株を上げた。彼女はカリフォルニア州で地方検事から州司法長官に登りつめた経歴の持ち主です。この時に続き、クリーンさを打ち出し、成功している」 選挙戦中にトランプ氏はバイデン氏を「老いぼれ」と批判していたが、ハリス氏へのバトンタッチで、民主党は世代交代に成功。初の女性大統領候補という点も「ほぼトラ」ムードを打破した大きな要因だ。ただ、ハリス氏もまた、つつかれると痛い不安要素を抱えている。 「20代の頃、サンフランシスコ市長を務めたウィリー・ブラウン氏と不倫関係にあったと報じられたのです。ハリス氏は認めていないが、ブラウン氏は’19年に地元紙の取材でこれを認めてしまった。脚光を浴びることでスキャンダルが再燃し、『国のトップに立っていい人物なのか』と大炎上するリスクがあります。 また、バイデン政権発足時から副大統領を務めていますが、任された移民政策で成果を上げられておらず、ホワイトハウスは彼女を矢面に立たせないようにあえて隠していた面もある。’19年に事務所スタッフの離職率が上院議員の中で1位になるなど、身内からの不人気ぶりも深刻。リーダーとしての資質を問われる恐れもある」(全国紙外信部デスク) ハリス氏はこのまま追い風に乗って戦い続けることができるのか。前出の前嶋氏の見通しは暗い。 「大統領選の終盤は、無党派層を取り込むために両陣営が戸別訪問を行うドブ板選挙が結果を左右し、悪口合戦と言える状況になります。トランプ氏陣営がハリス氏の過去の不倫スキャンダルを持ち出し『とんでもない女だから、ハリス氏には投票するな』と動くことは十分考えられる。クリーンなイメージが崩され、泥仕合になる可能性がある」 バイデン氏とトランプ氏の選挙戦は「史上最悪の大統領選」と評された。ハリス氏の登場で一瞬クリーンな風が吹いたものの、混迷は避けられそうにない。 『FRIDAY』2024年8月16日号より
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