関電が金品受領で再び会見(全文1)元助役から総額約3.2億円分を受領
関西電力の役員ら20人が高浜原発のある福井県高浜町の元助役から多額の金品を受け取っていた問題で、同社は2日午後から記者会見を開いた。 【動画】関電が金品受領で再び会見、氏名など公表へ 八木会長、岩根社長ら出席 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは、「関電が金品受領で再び会見、氏名など公表へ 八木会長、岩根社長ら出席(2019年10月2日)」に対応しております。 ◇ ◇
福井県高浜町の森山元助役と関電の関係
司会:ただ今から臨時社長会見を始めさせていただきます。まず最初に岩根社長からごあいさつ申し上げます。 岩根:皆さまには大変お忙しい中お集まりいただきまして申し訳ございません。このたびはお客さまや社会の皆さまからの信頼やお気持ちを裏切り、多大なご心配やご迷惑をお掛けし、お騒がせしたことにつきまして、あらためまして深くおわび申し上げます。それでは着席させていただきます。 今回の件につきましては、先日9月27日、ご説明させていただきましたが、個人情報に配慮した内容となり、なぜこのような事態になったのかをしっかりとお伝えすることができず、皆さまに疑念や不安を与えることとなり、情報開示の観点から大変反省しております。本日は報告書の内容も含めまして、可能な限り詳細にご説明したいと考えております。ご説明に当たりましては本件の重大性に鑑み、私に加えまして経営トップとして代表取締役会長の八木も同席させていただきます。 それではお手元の報告書に沿ってご説明をさせていただきます。報告書につきましては個別契約事項や個人情報への配慮の観点から、一部マスキングをしておりますことをあらかじめご了承願います。順番が前後しますが、まず本件の調査概要に関してご説明する前に、前回の会見では、ある特定の人物と申し上げていた福井県高浜町の元助役、森山氏と当社の関係について申し上げます。 3ページの中段をご覧ください。森山氏と当社に関する過去の経緯といたしましては、昭和50年代に高浜発電所3、4号機の誘致等について当社は当時の高浜町長と森山助役から多大な協力を受け、それ以降、原子力事業が円滑に進むように森山氏と良好な関係を築き上げてきたという経緯があります。東日本大震災以降も、原子力発電所の早期再稼働に向けて大規模な安全対策工事が進展する中、地元の有力者である森山氏との関係悪化を極力避けて原子力発電所を安定的に運営したいという思いがありました。 5ページの上段に記載のとおり、森山氏に関する問題について、前任者や同僚から、長年にわたって各人が我慢を重ねて対応してきたものであり、各人でなんとか対応していくしかない旨の引き継ぎ、助言を受けておりました。このような状況の下、森山氏とどのようなやりとりがあったのかご説明いたします。