関電が金品受領で再び会見(全文1)元助役から総額約3.2億円分を受領
関係者がどのような対応をしたのか
ここで一般的にご理解しにくいかと思いますが、これら関係者がどのような対応をしたのかについて、報告書に戻ってご説明いたします。 報告書の5ページをご覧ください。中ほどのかぎかっこ、かっこ2の2段落目に記載のとおり、まず金品が渡された状況ですが、森山氏との面談や会食の場、郵送等を通じて手土産や昇進祝い等の趣旨で受領しております。対応者たちは森山氏が多額の金品を当社に渡す狙いに関して、4段落目に記載のとおり、多額の金品を相手に渡すことで自分を大きく見せようとする森山氏独特の権威誇示や、自分が重視する礼儀観、自分を中心とした人的ネットワーク維持といった自己顕示欲の表れと考えておりました。こうした金品について、6ページの2段落目に記載しているように、金品を渡されたものは受け取る理由はないと考え返却を申し出たものの、森山氏から、なぜわしの志であるギフト券を返却しようとするのか、無礼者、わしを軽く見るなよ、などと激高され、返却を諦めざるを得なかったといった状況がありました。 報告書の4ページの中段に戻ります。私から具体的な内容を述べることは差し控えますが、ここに記載のとおり、さまざまな叱責や罵倒に加えまして、ご家族も含めて身の危険を感じるような森山氏に関する話が伝えられていることが背景としてありました。また、受領した金品をお返ししようとしても森山氏になかなか受け取っていただけないという状況の中で、お返しできる機会をうかがいながら、なんとかお返ししようと努力を続けてみた者もおります。この過程では返却した数日後に再度、高額な金品が送られてくるといった特異な状況がありました。ある者の、1年間の間ですが、19回返却しておりますが、29回高額な金品が送られたり渡されたりしてございます。現時点では20名が大部分を返却するとともに、国税当局からのご指摘を踏まえ修正申告を行っているとはいえ、長期間にわたり多額の金品を受領し保管していたことにつきましては、コンプライアンス上、不適切であったと考えております。