損保ジャパン、自動車保険の基幹システムの刷新完了を発表
損害保険ジャパン(損保ジャパン)は、SOMPOシステムイノベーションズおよびSOMPOシステムと、基幹システム「SOMPO-MIRAI」で主力事業の自動車保険のシステム開発が完了したと発表した。2026年度までに同社のリテール分野における主要な基幹システムの刷新が完了する見通しだとしている。 損保ジャパンは、2021年3月に、約30年ぶりとなる新基幹システムのSOMPO-MIRAIを第1期として稼働させている。今回は、SOMPO-MIRAI上で開発を進めてきた自動車保険システムが完成。2024年5月以降の保険契約を対象として、業務利用を始めているという。 同社によれば、SOMPO-MIRAIには、新たな商品管理システムを導入しており、商品のラインアップや補償内容、保険料など商品改定の際に頻繁に変更される情報を一元管理できるようにしている。商品改定に伴うシステム対応を商品開発部門が自ら行うことができ、システム開発期間が旧システム比で最大50%程度短縮され、顧客ニーズに応じた機動的な商品リリースを行ったり、契約手続きの際などにシステム画面でメッセージを表示するといった仕組みを機動的に追加、修正したりできるほか、代理店向けに顧客対応品質の向上につながる機能も搭載している。 また、SOMPO-MIRAIでは、機能やサービス単位に分割した各システム間をAPIで連携、結合するアーキテクチャーを採用し、システム同士の依存性を極小化して改修時の影響範囲を限定的にし、API連携でも外部接続を容易にしている。保守作業も効率化され、急激な事業環境の変化にも迅速かつ柔軟に対応可能にしているという。 同社では今後、2025年5月に個人向け火災保険の契約手続きに関するシステム、2026年度には火災・新種商品の保険金システムのリリースをそれぞれ予定し、これによってリテール分野の主要な基幹システムの刷新が完了するとしている。