裸にされ、肛門に指を…5歳で12歳男子から性加害を受けても、「なかったこと」にされ続けてきた「男子大学生」の絶望
※性暴力の描写を含みます。フラッシュバックの恐れがあるため、不安のある方は閲覧をお控えください。 【写真】「あなた、パパの子どもを産んでくれない?」父の子を産んだ17歳女性の絶望 不同意性交、レイプ、強制わいせつ、性的いたずら――。これらの言葉を耳にするとき、どうしても被害者を女性として考えるバイアスに私たちは囚われる。ジャニーズ問題をはじめ、男性を被害者とする性犯罪事件が明るみになっても、”わたくしごと”からどこか遠い、異世界の話のように考える思考がこびりついている。しかし、男性への性犯罪は身近に迫る問題だ。
加害者は12歳の男子だった
大学生の岡田恭也さんは現在、SNSなどを通じて自らの性被害体験を綴っている。記憶する限り最も古い性被害体験は、5歳頃のことだという。加害児童は同じマンションの同階の住人で、岡田さんより7歳年上の男子。その内容はあまりに凄惨で、当時小学校高学年か中学生になりたての児童がどうしたら思いつくのかと顔をしかめずにはいられない。 「その人はいつも決まって、唇を合わせてくるところから始めるんです。何度も執拗に口づけをされたあと、裸にされて、私の肛門を広げて指を入れられたりしました。ペニスの挿入を試みていたこともあったと思います。相手のペニスを口に含まされることもありました。尿とも精液ともわからない液体が口のなかにひろがる感覚も覚えています。 現場はすべて加害児童の自宅です。カーペットをめくりあげてフローリングに裸で寝かされ、身体を押し付けられたときのひんやりした嫌な感じをずっと忘れられずにいます。下半身にこれから何をされるのかわからないまま、ひたすら私は耐えていました。 行為のあとは必ず『このことは誰にも言ってはいけない』『いずれ保健体育の授業で使うんだ』と彼は私に言っていました。 理由はわかりませんが、あのときの性器や肛門からただよう臭気がだいぶ時間が経ってからもたびたび思い起こされたりしました。そのたびに気持ちが悪くなるんです」
家庭不和から、加害者宅に預けられ…
12,3歳の加害児童と5歳程度の被害者は、なぜ何度も同じ部屋に居合わせることになったのか。背景には、岡田さんの家庭不和があった。 「加害者家族とはもともとご近所として懇意にしていたようです。私が4,5歳くらいのときに、父が水商売の女性と不倫しました。女性は父の子どもをお腹に宿していて、父は私と母を捨てて家を出ていきました。 ずっと信じてきた父の裏切りによって、母は精神を病んでしまったようです。今でも鮮明に覚えているのは、母が自殺未遂をした日のことです。その日は祖母と私で近所のお祭りに出掛け、母にお土産を買って自宅に戻りました。すると、大量の薬を焼酎で飲んだ母親が横たわっていたんです」 岡田さんは母親の自殺未遂現場を見るなり、数部屋隣にある加害者宅に助けを求めたという。少なくとも当時の岡田さんたちは加害者家族を信頼していたことを伺わせる。 「加害者の父親は医師をしていました。母親はどのような仕事をしていたのかわかりませんが、明るく愛想のいい人という印象がありました。もちろんこの時点では私は性暴力を受けていません。母の自殺未遂の一件以来、いわゆるシングルマザーで私を育てるのがたいへんだろうという厚意から、頻繁に加害者宅に招かれるようになったのだと記憶しています」
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