体型のくずれや贅肉が気になる40代、50代。大きな原因は使いすぎている「りきみ筋」と、使われず衰えている「さぼり筋」のバランスの悪さ。これを「ほぐす」「伸ばす」「強化する」の3ステップで整えよう。考案者は指導歴40年、人気パーソナルトレーナーのKAORUさん。今回は、足裏とふくらはぎにアプローチ、真っすぐな美脚をつくっていこう。

足裏が硬いと骨盤が傾いて姿勢がくずれたり、O脚やX脚の原因にも

下半身のりきみ筋とさぼり筋

美脚と美姿勢をつくるためにも、まずは足裏をほぐすことは欠かせないと話すのがKAORUさん。 「人間の足の裏にはアーチがあり、これによって全身の体重が支えられ、着地したときの衝撃が緩和されます。また、正しい姿勢が保たれるのもアーチのおかげです。でも、足裏のアーチは歩き方や立ち方の癖などによってくずれやすく、すると重心が偏るので骨盤の位置も変わってしまいます。たとえば、立ったときの重心が前に行くと骨盤が前に傾き、重心が後ろに行くと骨盤が後ろに傾くので姿勢がくずれてしまいます。 また、アーチがくずれて足の重心が外側に偏るとO脚に、内側に偏るとX脚になりやすくなり、筋肉が偏ってついてしまうので脚太りの原因にも。前回、まず最初に硬くなっている足裏をほぐすことが何より大切というお話をしましたが、足裏の状態は全身に影響を及ぼすので、よい状態に整えることは美脚づくりのためにも姿勢を整えるためにも不可欠なのです」（KAORUさん） では、おすすめのメソッドとは？ 「足裏からふくらはぎの筋肉は、正しく使われずに衰えてしまっている「さぼり筋」。ですから鍛えて強化するべきなのですが、使われずに硬くなっているので、まずはこれらをほぐして伸ばすことが先決。また、足裏やふくらはぎが硬い状態だと、前側のすねの前脛骨筋ばかりを使って歩くようになるため、使われすぎて硬くなっています」 つまり前脛骨筋は「りきみ筋」だ。 「この筋肉のアンバランスを解消するために、最初に足裏とふくらはぎの筋肉ほぐしてから、ふくらはぎの腓腹筋＆ヒラメ筋と、すねの前脛骨筋をストレッチして伸ばします。そして、最後に腓腹筋やヒラメ筋から、足裏の筋肉までを筋トレで強化します。 具体的には、以下でご紹介する3ステップのエクササイズです。これを継続して行うと、O脚やX脚が改善しやすくなって引き締まった美脚をつくることができ、姿勢も整いやすくなります。特に膝下が太くて気になっている人におすすめです」