株は怖いので、退職金で「国債」の購入を検討中。友人に「米国国債のほうが金利が高くて得」とすすめられたけど、「リスク」はないの? 利回りもあわせて解説
退職金のような大きな金額が手に入ると、ただ銀行に預けるだけでいいのかと疑問に思う人も多いのではないでしょうか。 しかし、株などへの投資は、損失が心配でなかなか踏み切れないものです。そんなときに、株よりも比較的安全と言われる債券、特に信用もあり利回りの高い米国国債の購入は選択肢の1つになります。 本記事では、債券の概要に加え、株などと比べて債券が安全と言われる理由や、日本国債と米国国債の金利を比較しながら、米国国債のほうが有利なのかどうかを解説します。また、債券の注意点なども説明しますので、参考にしてください。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
そもそも債券はなぜ安全資産と言われるのか?
日本国債や米国国債も債券であることに変わりはありません。そもそも債券とは、 国や企業などが投資家から資金を調達するために発行する有価証券です。債券の発行体が決まった率の利子を定期的に払い、一定の期日が来ると元本を償還することが定められた借用書のようなものだと考えると分かりやすいかもしれません。 同じ金融商品でも、株などに比べて債券が「安全資産」と言われるのは、定期的に利子がもらえることに加え、満期となる償還日に元本が戻ってくるからです。そのため、利回りが多少低めでも、安全に資産を運用したいと考えている人にとっては、魅力のある商品と言えます。 債券には発行体による分類に加え、利払い方式による分類、通貨による分類があり、2年・5年・10年といった償還日までの期間も商品により違うため、選択肢が豊富です。また、償還日を迎える前であっても、そのときの市場価格で売買できる特徴があります。 さらに、「格付け」という評価により、支払い能力など発行体の健全性をある程度、確かめることも可能です。一般的に「BBB」以上が投資適格と言われており、格付け機関によっても評価が違いますが、日本国債は「A」以上、米国国債は「AA」以上で評価されています(2024年11月20日時点)。