WECルーキーテストにシリーズ推薦枠で参加する2名のドライバーが決定
ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズに参戦するレシャド・デ・ジェラスとジリアン・ヘンリオンが、バーレーン・インターナショナル・サーキットで行われるWEC世界耐久選手権のルーキーテストに参加するドライバーとして選ばれた。 【写真】2023年のWECルーキーテストでフェラーリ499Pをドライブしたリル・ワドゥ デ・ジェラスはハイパーカー・カテゴリーでタイトルを獲得したマシンのステアリングを握り、ヘンリオンは1レースを残して富士でLMGT3のタイトルを獲得したマンタイ・ピュアレクシングの92号車ポルシェ911 GT3 Rをドライブする予定だ。 WECのルーキーテストは、最終戦バーレーン8時間レースの翌日、11月3日日曜日に行われる。最終戦翌日恒例となっているこのテストでは、各チームがWEC経験の少ないドライバーを起用することができるほか、「WEC/ELMSを通して模範的なパフォーマンス、レーススキル、コミットメントを示した」ドライバーを、WECおよび共同プロモーターであるACOフランス西部自動車クラブが選抜し、各クラスのチャンピオンマシンで最低30周のテスト機会を与える。 フランス出身、21歳のデ・ジェラスは、2022年にシングルシーターから移行して以来、LMP2に参戦しており、デュケーヌ・チーム、クール・レーシング、IDECスポールでレースに出場。2024年のル・マン24時間レースでは、ユナイテッド・オートスポーツとインター・ユーロポール・コンペティションに次ぐクラス3位を獲得している。 デ・ジェラスがテストでどの車を運転するかはまだ決まっていない。現在、最終戦バーレーンに向けては6号車ポルシェ963、50号車フェラーリ499P、7号車トヨタGR010ハイブリッドが世界タイトル獲得を争っている状況だ。 「この知らせを受けて本当にうれしかった。素晴らしい一日の始まりだった」とデ・ジェラスはコメントしている。 「今年はこれまで素晴らしい年だったし、これは僕のキャリアにとって素晴らしい機会だ。僕の努力が本当に報われ始めているように感じる」 「ハイパーカーを見出す機会を得て、とても興奮している。僕にとって、まったく新しい経験になるだろう」 「理解すべき技術がさらに増え、すべてがどのように機能するかを理解するために大きな学習曲線が必要なことは分かっている。ハイパーカーは僕のLMP2カーより重く、明らかにパワーも高く、あらゆる面で速い!」 「できるだけ多くのことを学ぶことを目標に、一歩ずつテストに臨みたい。僕の最終目標は、ハイパーカーレベルで、マニュファクチャラーのためにレースをすることだ。バーレーンで自分の実力を発揮できれば、なおさらだ!」 一方、同じくフランス出身21歳のヘンリオンは、ELMSでLMP3デビューイヤーの真っ最中だ。チーム・ヴィラージュから出走し、バルセロナでのシーズン開幕戦では優勝を果たしている。 それ以前には、リジェ・ヨーロピアン・シリーズとミシュラン・ル・マン・カップで連続タイトルを獲得している。 「WECルーキーテストに選ばれたことを非常に嬉しく、誇りに思う」とヘンリオンは語った。 「これは世界耐久選手権への第一歩であり、いつかこの名誉あるシリーズに参戦するという目標に近づく素晴らしい機会だ」 「GTマシンに乗るのは初めてだが、マンタイ・ピュアレクシングの最高の環境でベストを尽くし、学びたいと思う」 「来年についてはまだ何も決まっていないが、この経験が将来役立つことを願っている」 「このチャンスを与えてくれたACOピエール・フィヨン会長とWECフレデリック・ルキアンCEOに感謝したい。ACOのピラミッドが提供する道は、徐々にスポーツの頂点に到達できることを証明している」 「2022年にリジェ・ヨーロピアン・シリーズからスタートし、2年後、ここにきてWECデビューを果たせるなんて、夢が叶ったよ」 [オートスポーツweb 2024年09月24日]