外構をあと回しにして後悔。ムダな出費が発生&希望の門柱がつけられない
予算の都合であと回しになりがちな外構。しかし、作業内容によっては割高になったり、設置できなかったりすることも。それだけではありません。家づくり時に外構計画もしっかり決めておけば、ローンに組み込めて、工事費の捻出もラクにできるケースがあるのです。フェンス工事でムダな出費を強いられ、希望した門柱を配管のせいで設置できなかったライターが、後悔と気づきについて語ります。
考える余裕なし。夫の助言もあって外構をあと回しに
筆者は夫とふたり(加えて、犬1匹)で暮らしています。4年ほど前に地元工務店で、延床面積35坪の2階建ての注文住宅を建てました。 家づくりに関して夫は「なんでもよい」というスタンス。そこで、決めごとの9割を筆者が担うことに。家の決めごとはどれも単価が高く、毎日数十万、数百万円するものも。決断するたびに、すごくストレスがたまっていきました。 そんなとき、工務店の担当者から「外構はどうしますか?」と聞かれたのです。家の中のことで精一杯なのに、外構のことなんて考えられる状態じゃない! そう思っていたら、建築関係の仕事をしている夫から提案が。 「外構は今やらなくてもいいのでは? あとでもいろんな業者と比較できるから、安くできると思うよ」とのこと。 外構のことを考える心の余裕はなし。予算もキツつい。そんなわけで、以下の外構だけ依頼し、残りはあとでやることにしました。 ・擁壁工事 ・駐車場のコンクリート ・庭に砂利を入れる 上の写真は、引き渡しときの写真です。不自由なく住めるようにという工務店の好意で、最低限の外構はしてもらったのですが…。このあと、中途半端にやったことが裏目に出ることに。
二度手間で費用がかかったフェンス
わが家は高低差のある土地を購入したので、家を建てる前に擁壁工事という壁(写真の白いコンクリートの壁部分)の工事をしました。 家が完成したあと、建築関係の仕事をしている夫の友人が、遊びに来てくれたときのことです。まだフェンスのないわが家を見てひと言。 「擁壁工事をしたのなら、なんでフェンスのブロックを積んでもらわなかったの? あとからフェンスをつけるなら、ブロックも積んでおかないと、二度手間になっちゃうよ」と言うのです。 フェンスの工事をするとき、フェンスを支える土台のブロック工事(写真)が必要で、それはエクステリア業者ではなく、左官工事になるそう。 そのときは深く考えませんでした。しかし、入居して半年後にフェンスをつけることになり、何社か見積もりを取ってビックリ。どこも100万円オーバーの見積もりでした。 フェンスをつける面積が広いから、高額になったというのもあります。しかし、工事費の見積もりには「ブロック工事60万円、フェンス設置工事50万円」と書かれているものも。なんとフェンスよりもブロック工事(写真の工事)の方が高かったのです! そうか、だから「擁壁工事をしたときに、ブロックまで積んでおいてもらったら、二度手間にならなかった」と、夫の友人は言ったのか…。 擁壁工事の際にやっておけば、ブロックの費用はかかったとしても、60万円プラスの見積もりが出てくることはなかったはずと、そのとき理解しました。 結局、何社か見積もりを取り、70万円台でフェンス工事はできました。しかし、外構を中途半端にやって、失敗したと実感。