なぜこうなった…。J1リーグ、今季のガッカリクラブ(3)一時は首位も大転落…。最強FWいながら2桁順位
今季の明治安田J1リーグは、先日行われた第38節をもって全日程が終了した。近年稀に見る混戦状態が続いた今季を振り返ると、前評判を覆して躍進したチームもあれば、期待を裏切って低迷したチームもあった。そこで今回は、今季のJ1で残念ながらサポーターを失望させてしまったクラブを紹介する。※スタッツはデータサイト『Transfermarkt』を参照。情報は12月10日時点。
セレッソ大阪 最終順位:10位 監督:小菊昭雄 混戦極めた今季のJ1リーグで、セレッソ大阪は徐々に失速してしまったクラブの1つだ。首位に立っていた時期もあったものの、最終順位はまさかの2桁になってしまっている。 序盤戦はほぼ完璧だった。開幕戦となったFC東京戦(2-2)、次の鹿島アントラーズ戦(1-1)こそ引き分けたものの、そこからリーグ戦3連勝。第8節まで負け無しという快進撃を見せ、首位に登り詰めている。 しかし、この8試合がピークだった。第9節・名古屋グランパス戦(1-2)に破れると調子を崩してしまう。第14節まで3連敗を含む6試合勝利無しと不振に陥った。 その後、チームはやや復調するも、7月から再び不調に。公式戦7試合勝利無し(3分4敗)を記録し、一時は12位まで順位を下げている。 尻すぼみなパフォーマンスとなってしまった要因には、エースへの依存度が高すぎたこと、そして万全な補強ができなかったことが考えられる。 チームの攻撃は今季リーグ戦38試合で21ゴールを奪ったレオ・セアラの個人技頼みという格好となっていた。もちろん、これほどゴールを奪える点取り屋がいるのだから頼ることは間違いではない。が、上位躍進にはセアラに続く第二、第三の矢の存在が必要だったのではないだろうか。 ブラジル人FWはポストプレーでも大きな存在感を発揮していたため、彼が対策されてしまうとチームはたちまち攻め手を失ったように見えた。簡単なことではないが、セアラのポジションを脅かせる選手の補強が望まれる。 最終的に、C大阪は10位でシーズンを終えることになった。序盤の成績を考えると、この結果はサポーターを失望させたといっても過言ではないだろう。 今季限りで4年間指揮をとった小菊監督は退任となり、来季は久しぶりに新体制で臨むことになる。悲願のタイトル獲得に向けて、C大阪の課題は山積みだ。
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