1日でも月末でも15日でもない…過去20年間のデータを検証してわかった「新NISAで最も有利な積立日」
■MSCIコクサイでは20年で約51万円の差 図表内で黄色にしたところは資産額が一番多い積立日で、オレンジ色にしたところは資産額が2番目に多い積立日、灰色にしたところが資産額は一番少ない積立日です。「第一営業日」が一番多くなっていることがわかります。反対に積立日「10日」「15日」が一番少なくなっていることもわかります。 S&P500に注目すると、資産総額が一番多い積立日と一番少ない積立日の差額が「5年:6万1420円」「10年:15万8945円」となっています。 TOPIXも同様に、資産額が一番多い積立日は「第1営業日」です。資産総額が一番少ない積立日は「15日」です。資産総額が一番多い積立日と一番少ない積立日の差額は「5年:5万6197円」「10年:12万5926円」「20年:34万9021円」となっています。 最後、MSCIコクサイに注目すると、資産総額が一番多い「第1営業日」と一番少ない「10日」の差額は「5年:5万8815円」「10年:14万2625円」「20年:51万434円」となっています。 20年で約51万円と、ここまで差が開いてしまうと、「積立日はいつでも大差ない」「長期間だとパフォーマンスの差はなくなる」という情報は、全く信用しない方がいいことがわかります。 ■積立期間20年で計測時期をズラして検証 さて、この結果だけを踏まえると、毎月「第1営業日」に積み立てた方が良いということになりますが、計測する時期による影響はないのかも検証したいと思います。 最大値と最小値の差が大きい「積立期間20年間」を固定して、計測時期をズラして検証することにします。 使用するファンドは、野村外国株式インデックスファンド(確定拠出年金)(ベンチマーク指数:MSCIコクサイ)です。同ファンドの設定日は2002年2月22日です。 よって、「2002年3月~2022年2月」、「2002年4月~2022年3月」、「2002年5月~2022年4月」……「2004年10月~2024年9月」と積立を開始する月を1カ月ずつずらして、資産総額がもっとも多い「積立日」ともっとも少ない「積立日」を確認します。