1日でも月末でも15日でもない…過去20年間のデータを検証してわかった「新NISAで最も有利な積立日」
■クレカ積立が利用できるのは「毎月積立」のみ それにこの差は「クレカ積立」によるポイント還元で埋めることが可能です。クレカ積立を利用することで、クレジットカード会社のポイントが貯まります。嬉しい仕組みですが、「毎日」の積み立てには対応していません。利用できるのは「毎月」だけです。 ポイントの還元率は利用するクレジットカードの種類や投資額などで変わります。 楽天証券では「楽天カード」を利用してクレカ積立ができます。ポイント還元率は、楽天証券が受け取る手数料(代行手数料)が年0.4%未満の投資信託の場合0.5%~2%です。インデックス投資信託は年0.4%未満がほとんどなので0.5%~2%に該当します。通常カードが0.5%、ゴールドカードが0.75%、プレミアムカードが1%。楽天ブラックカードは常に2%です。 ■還元率が1%を超える場合もある SBI証券は「三井住友カード」を利用したクレカ積立ができます。通常カードが0.5%、ゴールドカードが0.75%~1%、プラチナカードが1%~3%となっていますが、年間カード利用額に応じて還元率が決まります。 通常カードとゴールドカードの場合、年間カード利用額が10万円未満の場合、還元率が0%となります。なお、年間カード利用額には投資信託積立分は含めません。ここは大きな落とし穴ですので注意しましょう。 マネックス証券は「マネックスカード」または「dカード」を利用してクレカ積立ができます。ポイント還元率は「5万円以下は1.1%」「5万円超~7万円以下は0.6%」「7万円超~10万円以下0.2%」となっています。月10万円積み立てた場合は、還元率が0.73%となります。「dカードGOLD」を利用した場合は10万円分すべて1.1%の還元率になります。
■毎月積立の積立日は何日がいいかを検証 さて、次に毎月の積立日の違いによって、運用パフォーマンスに差があるのかの検証です。 検証期間は5年間(2019年10月1日~2024年9月30日)、10年間(2014年10月1日~2024年9月30日)、20年間(2004年10月1日~2024年9月30日)で、それぞれの積立日で積み立てた場合とします。 ■結論②積立日による差はある→計測時期によってバラツキがあるが「25日」がベター 新NISAで毎月1万円、以下の投資信託に積立投資を行なったときの資産額を比較します。 ・S&P500:iシェアーズ米国株式(S&P500)インデックスファンド(指数:S&P500) ・国内株式:DC日本株式インデックスファンドL(指数:TOPIX) ・外国株式:野村外国株式インデックスファンド(確定拠出年金)(指数:MSCIコクサイ) なお、S&P500インデックスファンドで20年以上運用実績があるファンドはありません。投信総合検索ライブラリーによれば、2010年10月22日設定の「上場インデックスファンド米国株式(S&P500)」が最も古いのですが、ETFなので、設定日が2013年9月3日の「iシェアーズ米国株式(S&P500)インデックスファンド」を採用しました。 20年間の検証も行いたいので、S&P500や「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」(オルカン)が連動を目指す全世界株価指数「MSCI ACWI」と似たような値動きをする「MSCIコクサイ」連動ファンドを追加しました。「野村外国株式インデックスファンド(確定拠出年金)」は20年以上運用実績があるファンドです。 ■外国株だけでなく日本株でも積立日による違いを検証 また、外国株だけでなく、日本株でも積立日による違いがあるのか検証すべく、20年以上運用実績があるファンド「DC日本株式インデックスファンドL」を採用しました。 積立日の違いによる検証ですが、「第1営業日」「5日」「10日」「15日」「20日」「25日」「最終営業日」で検証しました。「5日」「10日」「15日」「20日」「25日」が休日の場合は、翌営業日に積み立てることとします。 また、今回「月末」ではなく、「最終営業日」としています。単に「月末」とした場合、月末が休日の場合、翌営業日(第1営業日)となるのが一般的です。 結果は次ページの図表2のとおりです。