山梨県知事に聞いてきた、富士山を「世界レベルの観光エリア」へ、登山規制など課題解決から未来ビジョンまで
「山梨県は一貫して観光客を歓迎している」
ここ数年、インバウンドの急回復でオーバーツーリズムの象徴的な場所になってしまった富士山エリア。富士河口湖町が、富士山の眺望を遮るために「ローソン河口湖駅前店」前に設置した黒幕は、その象徴として世界各国のメディアが報じた。 一方で、似た景観が望める「ローソン富士河口湖町役場前店」では、車道に人がはみ出さない対策として、駐車場と車道の間に花壇を設置。周辺環境に配慮した対策を施している。長崎知事のアイデアだという。 「観光客が集中することで、いろいろな摩擦が起きているが、知恵が積み重なっていけば、共存していける」と長崎知事。そのうえで、「想定以上に観光客が増えたためにビックリしているだけで、山梨県は一貫して観光客を歓迎している」と強調した。 ソーシャルメディアで思いもよらない場所が観光地になる時代。特定の場所、特定の時間に観光客が集中する事象は他の地域でも起こり得る。国が地方へのインバウンド送客を国策として進めるなか、山梨県の取り組みには今後も注目だ。 聞き手:トラベルボイス編集部 山岡薫 記事・写真:山田友樹
トラベルボイス編集部