テイラー・スウィフト によってバイラル化したあとで、ポップフレックスはAmazonやTikTokでAIを使った偽造品に直面する
ブロギレーツ(Blogilates)というフィットネスブランドとポップフレックス(Popflex)というアクティブウェア商品ラインの創設者であるキャシー・ホー氏は、バイラル化することで偽造の商品リストが生まれる可能性があると理解している。 同氏は、ホー氏の愛してやまないテイラー・スウィフト氏が自分の新曲「フォートナイト(Fortnight)」をプロモートする短い動画でポップフレックスの人気商品であるピルエットスコートをはいたとき、模造品が急増する予感がした。 このスコートはPopflexactive.comで15分間のうちに売り切れた。そのあとで、マーケットプレイスに数百のリストが出現しはじめた。しかし、TikTok、インスタグラム、Xなどのソーシャルプラットフォームに合計1700万人のフォロワーを抱えるホー氏が予測しなかったのは、これまでになかったようなレベルの人工知能による細工だった。
AIによる偽造品の問題に悩むクリエイター
Amazonの一部のリストは同氏の商品の写真を使用し、ほんの少しだけ修正して偽造品検出の手法をかいくぐった。Amazonのある出品者は、ホー氏がスカートを制作しているリールを使用し、ホー氏の顔をAIで生成した顔に置き換えて動画を複製した。また別の動画では、ホー氏のモデルがスコートを着ていたが、手が変形されてねじれていた。 これは不気味な情景だったし、ホー氏からすると窃盗だった。そして、さらに大きな問題、すなわちAIはクリエイターからさらに色々なものを奪いとるため使用可能だということを示唆していた。同氏はこの件についての動画を自分が使用しているすべてのソーシャルプラットフォームに投稿した。これらの動画は数百万回再生され、デュープ文化についての同氏の懸念に注目が集まった。 「結局のところ、自分の目の前で自分のものが盗まれていくことは正しいと思えない」と、同氏は米モダンリテールに語った。