テイラー・スウィフト によってバイラル化したあとで、ポップフレックスはAmazonやTikTokでAIを使った偽造品に直面する
知的財産保護のための取り組み
ホー氏とポップフレックスは、同氏の知的財産を保護するためいくつもの手段を講じ、数千ドルを投資した。可能な限り多くのリストを個別に報告するとともに、インスタグラム、TikTok、YouTube、Threads、Xで1700万人を超える熱心なフォロワーにも同じことをするよう呼びかけている。 法的には、ホー氏は2024年1月に純白色のピルエットスコートについてパテントを登録済みだ。これは、偽造品のリストを迅速に削除させるのに役立ってきた。また、すでにデュープインフルエンサーにより偽造品が制作されているのを見たというピルエットドレスなどのほかのデザインについてもパテントを申請中だ。 同氏は、次のバイラルヒットが何になるかの直感に頼って、デザインが作成された瞬間から予防的に保護を行いたいと考えている。 「自分の作品に愛情を抱いているため、作品を保護しなくてはならないと感じている。私は市場に出ているすべてのデザインひとつひとつに関わっている。それらを文字どおりスケッチし、すべてのフィッティングに関与している。2年以上の開発期間のあいだ、ずっと一緒にいた存在だ」と、ホー氏は述べている。
AmazonとTikTok、偽造品問題に対する取り組みを強化
Amazonは、ホー氏が提起した問題について話し合うため、ホー氏に接触する予定だと、米モダンリテールに語った。また、同社は店舗での偽造品やIP侵害を厳しく禁じているとも繰り返した。同社はこの問題に対してより予防的に対処するための手段を講じている。 ことし初頭には約70万の偽造アカウントの作成をブロックしたと、同社は述べている。 「当社は偽造品や、知的財産を侵害する商品がリストに掲載されることを防止するため、予防的な対策を採用しており、出品者が販売する商品をリストした瞬間から、当社の高度なテクノロジーによって偽造、詐欺、濫用の可能性が継続的にスキャンされる。これには、商品についてその後提出される変更も含まれる」と、スポークスパーソンは述べている。 一方TikTokは、コミュニティガイドラインにおいて、他者の知的所有権を侵害するコンテンツを許可しないと記載している。同社は人々に対して、誰かが「新しくクリエイティブな変更がない」コンテンツを複製した疑いがあるときは、著作権や商標に関する報告を行うよう求めている。 商品のリストの面において、TikTokは独自のAI駆動の検出ツールスイートがあり、TikTok Shopで偽造品が販売されていれば停止させると述べている。また、知的所有権を侵害するコンテンツや商品フラグ付けプロセスを迅速化するため、知的所有権に関するドキュメントをアップロードすることをブランドに求めている。 2023年後半の6カ月に、6万8000件を超えるIP停止の通報をブランドから受け取って処理したとTikTokは述べている。これは、1日あたり平均で約373件だ。 「当社には偽造商品とオリジナルでないコンテンツの両方に対する明確なポリシーがあり、ポリシーに違反しているものはプラットフォームから取り除く」と、スポークスパーソンは米モダンリテールに語った。