二軍での決意が結実!中日・福永裕基選手、一軍で大活躍!!
データで分かった短所
昨年のデータから、2つの反省点が見つかったそうです。 1つは「右方向には打てるが、左方向には打てない」ということ。右方向に打てるのは長所でもありますが、福永選手本来の魅力は、右バッターなのでレフトに大きな当たりを打つこと。 昨年のデータで見るもう1つの反省点は、「打っているのはストレート。変化球は全くと言っていいほど打てていない」ということでした。 若狭が取材すると「昨年は、ほとんどの打席で真っ直ぐしか狙ってませんでした」と白状したという福永選手。変化球で追い込まれることが多かったと自ら実感していたそうです。 若狭「結果を出したいわけですから、そりゃ真っ直ぐ狙いますよ」 ストレートを狙って甘めの変化球を見逃し、追い込まれると低めの変化球にがっついて空振り。このパターンが多かったんだとか。
二軍で決意したこと
2024年のキャンプでの課題は、打席で振ること、振るための身体を手に入れること、レフト方向に飛ばすこと、変化球を仕留めることでした。 オープン戦とともに熾烈なポジション争いが始まりました。昨年はルーキーで開幕スタメンの福永選手でしたが、今年は果たせませんでした。 「一軍でやるためとはいえ、二軍で、結果欲しさに当てにいくバッティングは絶対しない」と決意したという福永選手、ある考えに気がつきました。 「言葉は悪いですが、二軍は結果を気にせず試せる場所ですから、僕は今年、一軍でやろうとしていることを二軍でやり続けました」 こう若狭アナに語ったそうです。 実は過去に、この番組で井端弘和さんが同じことを言っていました。 「二軍と言うのは一軍の練習の場所。二軍でやって来たことをそのまま一軍でやって、一軍で結果を出すのがプロ野球選手の仕事」 一軍と二軍を行ったり来たりする選手は、ここを勘違いしたまま終わるそうです。
二軍での大活躍
一軍でやることを二軍でもやろうと気づいた福永選手、ウエスタンリーグの27試合で、3割2分6厘、ホームラン3本、打点17、出塁率4割4分7厘、超打率4割8分9厘の好成績を残します。 さらに昨年ウエスタンリーグでゼロだった盗塁は11。急に脚が速くなったわけではありません。 盗塁に関する井上一樹二軍監督の方針が、今年は「行けたら行っていいよ」なんだそうです。 福永選手は相手投手の癖や配球を読んで盗塁をするタイプ。専修大学時代から盗塁をするようになり、社会人時代はかなり盗塁をしていました。 日本新薬の同僚からは「やっと走るようになったな。社会人時代あんなに走ってたのに、なんでプロで走らないんだって俺たち思ってたよ」と連絡が来たそうです。