あなたの知らないサウジアラビア 。アートな街のあれこれとは?
「サウジアラビアのいまを見に行きませんか?」そんなお誘いから始まった今回のプレスツアー。サウジって渡航できたっけ? お酒が飲めないのでは? 治安はどうなの? どんな料理が食べられる? そもそもサウジってモテるの……? モヤモヤいっぱいのなか、LEON編集長ダイリの未知旅、3つのパートに分けてお届けいたします。その第3弾です。
◆ Part.3 モテるオヤジはアートも強い
サウジアラビア滞在も後半戦、首都リヤドに次ぐ第二の都市、ジェッダへ。これまでリヤド、ウシャイガー、ウナイザ、ブレイダと、いわゆる中東らしいエリアにいたので、ジェッダの開放的で、まるでL.A.のようなムードがとても新鮮。紅海を臨む港湾都市として発展したジェッダは、気候が湿潤で過ごしやすく、ウォーターフロントには世界最大の噴水「キング・ファハド噴水」があったり、外資系の高級ホテルが立ち並んでいたりと、実に華やかな印象です。
また、前回触れた聖地「メッカ」や「メディナ」への通り道でもあるため、他人種民族が入り混じるコスモポリタンな街でもあり、サウジアラビアの発展と繁栄の鍵を握ることになりそうです。
ジェッダにある「アル・バラド地区」は、彼らの文化や歴史を知ることができる旧市街。通りの角には市民が集い憩える椅子とテーブルが置かれているのが特徴的。町内の諍いなんかもここで話し合って解決していたようです。
ユネスコの世界遺産に選ばれたアル・バラド地区には、地元の材料と東洋建築が融合した、独特の建築物を見ることができます。
ちなみに宿事情はリッツやローズウッドなど、高級な外資系ホテルがありますが、よりローカルの馴染むことができるカジュアルなホテルも。
今回お世話になった「Nuzl Shada Hotel」は、シティミュージアムやコンベンションセンターからほど近い好立地にあり、屋上にはプール設備も。
そんなジェッダで、個人宅にお邪魔をする機会を得ましたので、そのご紹介を。ハーニさんのご自宅は、1880年に建てられた2軒の古い家を1軒のモダンな邸宅にリフォームしたもの。 ご主人は貿易関係のお仕事をしており、奥様とふたりの娘さんの4人家族で、「サウジアラビアの歴史や生活を知ってほしい」と、今回の機会を作ってくれたそう。神殿のような立派な扉を潜ると、吹き抜けの広いリビングがあり、壁面や棚にはセンスの良い古美術やアートが飾られていました。