勉強後に10分○○をすると語学の習得率が上がる!【50代からの脳トレ⑤】
もうひとつ、学習効果を高める方法として加藤先生が挙げるのが運動。 「視覚系、聴覚系どちらが優位な人にもいえることですが、これらを含むすべての脳番地をより活発に働かせるトリガーとなるのが、運動系脳番地。体を動かすことで視覚系や聴覚系の働きもよくなり、ひいては脳全体の働きが活性化します。 忙しい社会人はわざわざ運動の時間を取るのは難しいと思うので、私がおすすめするのはウォーキング。理想を言えば30~40分歩くのがベストですが、なかなかそうもいかないでしょうから、10分でもOK。 例えば職場近くのカフェで出勤前に20分勉強をしたら、会社までの道のりを10分歩いて仕事に向かう。その10分間で学んだ内容を振り返ります。一度入った情報を思い出す頻度が高いほど記憶は強化されるので、これを習慣化するうちに学びが定着していくのを実感できるでしょう」
【教えてくれたのは】 加藤俊徳さん 脳内科医・医学博士・小児科専門医。加藤プラチナクリニック院長。昭和大学客員教授。株式会社「脳の学校」代表。脳科学、MRI脳画像診断の専門家として、胎児から90歳以上の超高齢者まで1万人以上を加藤式脳画像診断法で脳の使い方や脳相を診断。脳の成長や個性に合わせた学習指導や適職相談など、薬だけに頼らない脳が成長する治療を提供。著書に『一生頭がよくなり続ける すごい脳の使い方』(サンマーク出版)、『1日1文読むだけで記憶力が上がる! おとなの音読』(きずな出版)など多数。 イラスト/藤田マサトシ 取材・原文/遊佐信子