息子がバイト先の飲食店から「店長候補」として正社員の話をいただいたようです。外食産業の平均年収はどのくらいなのでしょうか?
バイト先の飲食店から、自身の息子が「店長候補」として正社員の話をもらった人がいるかもしれません。実際に外食産業の会社に入社する場合、平均年収がどのくらいか気になる人もいるでしょう。 今回は外食産業の平均年収とあわせて、一般社員と店長の違いについてご紹介します。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
外食産業の平均年収は?
国税庁が発表する「令和4年分民間給与実態統計調査-調査結果報告-」によると、「宿泊業、飲食サービス業」従事者の平均年収は268万円です。 ほかの業界と比較すると平均年収は低めの傾向にあります。今回参考としているデータのうち「サービス業」に含まれる業界の平均年収を計算したところ、377万円となり、110万円程度の差があることが分かりました。 上記の金額は、店長やホールスタッフ、料理人などすべての職種の給与を平均したものであり、役職によって年収が変わると考えられます。外食産業だから一概に年収が低くなるわけではないことも理解したうえで、年収の目安としておきましょう。
外食産業の一般社員と店長の違い
外食産業の一般社員と店長では、業務内容や給与平均の部分にさまざまな違いが設けられています。ここからはどのような違いがあるのかについて、詳しく見ていきましょう。 ■一般社員の業務内容・給与平均 飲食店の一般社員として働く場合、どのような飲食店で働くのかによって業務内容は大きく変わってきます。 例えば飲食チェーン店の場合、接客や調理場での調理を行うのが一般的です。キッチンとホールに分かれて業務内容が与えられることが多く、キッチンの場合は料理マニュアルに従って料理を提供する、食材の補充や発注をするなどの業務があげられるでしょう。 対してホールの場合は、接客やレジ打ち・注文の確認などがおもな仕事内容です。なお、厚生労働省が提供する「職業情報提供サイト jobtag」によると、飲食チェーン店店員の就業者の給与平均は327万9000円となっていました。 ■店長の業務内容・給与平均 飲食店の店長として働く場合、スタッフの統括と店舗の運営業務全般を任されます。売り上げや利益の管理はもちろんのこと、顧客満足度を高めるための戦略を練る・スタッフ全体のマネジメントを行うことなどがおもな業務内容として考えられます。 企業の規模によっては、集客や採用などの部分の仕事を任されることもあるようです。そのため、店舗にはいるものの、現場に出て接客を行うケースはあまりないケースも考えられるでしょう。 求人サイトに掲載されている求人を確認すると、大手チェーン居酒屋店の場合は手当込みで年収560万円程度になるケースもあるようです。会社や店舗の規模によって、店長の給料は変動しやすいことも覚えておきましょう。