南海・尾崎駅が全焼で閉鎖中 地元住民ら「早い復旧を」
6日夜も利用者らが再開を問い合わせる姿も
6日午後、尾崎駅周辺に行くと、照明もついていないホームと、黒く焼け焦げた駅舎が確認できた。電車はゆっくりとしたスピードで停車はするが、駅は利用できないためドアは開かない。そして、電車が通るたびに、風にのって周囲に焦げ臭いにおいを漂わせていた。 駅前の入り口には、駅の関係者が交代で待機し、訪れた利用者に事情を説明する光景がみられた。筆者がいた20分ほどの間にも「いつ再開できそうですか」「早く動いてほしいです」と、駅員に話しかける人の姿もみられた。
来週中をメドにホームにスロープ設置で再開へ
駅の関係者は「お客様にはご迷惑をおかけしております。信号機が止まっていたりする関係もあったり、いろいろなかみ合いで出せない状況なんです」と話していた。また、別の関係者は「来週ごろに向け、臨時の改札の設置などを進めていくと思われます」とも話していた。 尾崎駅には、銀行のATMや中華料理店、UR賃貸ショップなどが入っていた。駅の関係者は「ATMはこのあたりにない銀行のものだったので、大変もうしわけなく思っています」と沈痛な面持ちで話していた。 同日夜、南海電鉄は尾崎駅の1番線(和歌山市方面)と4番線(難波方面)にそれぞれスロープを設置し、来週中をメドに、使用を再開する予定と発表した。