結婚の板野友美、語っていた恋愛観は「ドキドキより落ち着いた恋」
元AKB48でタレントの板野友美(29)がプロ野球・東京ヤクルトスワローズの高橋奎二投手(23)と結婚したニュースは5日、芸能界をかけめぐった。板野は同日付の自身の公式サイトで「奎二さんとは共通の友人を通じて出会い、1年半真剣に交際させていただき、この度結婚する運びとなりました。彼の少年のような無邪気で素直な人柄やいつも飾らず、直球で伝えてくれるところ、どんな時も真剣に向き合ってくれる姿に自然とこの先も彼のそばにいたいと感じるようになりました」と、喜びの報告。5年前の取材で「結婚は30代でできれば」と話していた板野だが、ちょっぴり早く29歳でめでたくゴールインとなった。AKB48時代のキャリアとともにこれまでの道のりを振り返ってみたい。
学校と劇場を行ったり来たりの中学生時代
板野はAKB48の人気メンバーの一人としてグループ創設初期から活躍したが、秋元康氏のプロデュースとはいえ当時はまだまだ先行きどうなるかわからないグループ。入ってくる女の子たちの目的も「AKB48に入りたい」というより、芸能界の入り口として想定していたようだ。事実板野も、5年ほど前、2016年の春に取材した際「アイドルになりたかったわけではなく、歌って踊れるアーティストになることが夢でAKB48に入りました。1期生は女優や歌手、モデルなど、みんなバラバラの夢を持って集まっていたんです」と振り返っていた。そんな中でファンがついた子から自分の好きなことでデビューできるという、ショーケース的なニュアンスが大きかった。 当時メンバーの中でも板野は年少組で、中学校に通学しつつ1時間半かけて秋葉原に駆けつけ、帰宅するとろくに寝る間もなく翌日またレッスンへ行く、そんな日々を繰り返していた。 同じ取材の際、「夏には劇場公演とお台場冒険王(フジテレビ主催のイベント)に毎日出ながら新曲の振り付けを覚えなければいけないなど、タイトな時期もありました」と振り返り、「当時の秋葉原はロリコンとかオタクなイメージが強く“秋葉原48”と揶揄されることもあって辛かった。学校も結構休み友達とも疎遠になったり。メンバーとは仲良しでもライバルだと思わなきゃいけないから、心を許せるのは家族だけという状況でした」と、孤独感と戦っていたことも吐露していた。 転機となったのは、2008年にファッション誌「Cawaii!」の専属モデルになったこと。AKB48の“おしゃれ番長”として、握手会では男性ファンに負けないほど多数の女性ファンが行列をつくるようになった。2010年にはベストジーニストに選ばれ、11年には人気ブランド「サマンサタバサ」のイメージモデルであるサマンサミューズにも就任し、山本美月、ローラ、蛯原友里、道端ジェシカ、土屋巴瑞季と並んでCMにも登場した。さらに同年、ソロデビューシングル「Dear J」がオリコン週間シングルランキングで発売初週に16万枚を超え初登場2位とブレークした。ちなみに女性ソロ歌手のシングルが発売初週で15万枚を突破したのは2007年、宇多田ヒカルの「Flavor Of Life」以来4年ぶりの快挙でもあった。 以後、板野のイメージはアイドルとしてはかなり洗練されたものとなっていった。2013年にAKB48を卒業して7年が過ぎたが、昨年10月には自身のYouTubeチャンネル「友chube(ともちゅーぶ)」を開設するなど、さらに活動の幅を拡大している。