Synspective、12月19日に東証グロース上場–小型SAR衛星を開発、運用
小型の合成開口レーダー(SAR)衛星「StriX」(ストリクス)シリーズを開発、運用するSynspective(東京都江東区)は11月14日、東京証券取引所グロース市場への新規上場が承認されたことを発表した。上場日は12月19日。 2024年12月期の連結業績予想は売上高が22億8300万円、営業利益が29億9000万円の赤字、経常利益は34億6500万円の赤字となっている。 StriXシリーズでは、日本最高という分解能25cmのSAR画像取得に成功。2020年12月に技術実証機「StriX-α」、2022年2月に技術実証機「StriX-β」、2022年9月に初の商用実証機「StriX-1」、2024年3月に4機目の「StriX-3」、2024年8月に5機目を打ち上げている。 同社は2018年創業。StriXから得られるデータを販売するとともに、多様な衛星やIoTのデータなどを機械学習やデータサイエンスを組み合わせた、さまざまな地上観測サービスを提供している。高頻度観測を可能にするため、2024年以降に6機、2020年代後半に30機体制の衛星コンステレーションを構築する計画。 StriXシリーズは、重さが従来の大型SAR衛星の約10分の1である100kg級、開発と打ち上げの費用が大型SAR衛星の約20分の1という。大型SAR衛星と同等に近い性能ながら小型化、軽量化で低価格化を図っているとしている。 現在は3機の衛星を運用しており、月間900枚の撮像が可能であり、想定販売単価は30万~50万円。短期的に、想定販売単価は変わらないが、2026年までに運用する衛星の数は11機、月間の撮像枚数は1万1700枚という指標を示している。 関連情報Synspective発表
UchuBizスタッフ