ザ・ローリング・ストーンズの名盤『スティール・ホイールズ』など全23作をジャケ・ドローが腕時計に! 結成60周年記念コラボウオッチを仕掛けたインド人実業家に取材
時計をよく見ると、回転ディスクにはアルバムアートワークが描かれており、バンドのステージセットのミニチュアも見ることができる。オフセットダイアルはアルバム盤面(同タイトルアナログレコードのレーベル面)と共通するグレー基調の模様があしらわれている。全ての塗装、装飾はジャケ・ドローの職人による手作業で、今日では究極的に贅沢である。 「時計に設けた“ステージ”にはバンドのライブ機材を再現しました。ステージに転がるミック・ジャガー(Vo.)のハーモニカ、キース・リチャーズ(Gt.)の5弦ギター、チャーリー・ワッツ(Dr.)のシンプルなドラムセット、そしてロン・ウッド(Gt.)のギターとアンプ他が精巧なミニチュアで作り上げられています。その周囲にある赤と青の“Lips and Tongue”ロゴは当時のツアーポスターのロケットに描かれていたもの。こうした熱心なファンにこそ伝わるような趣向を、他のアルバムをテーマにした時計にも凝らしました。ジャケ・ドローでなければ、ここまでファンの熱意を再現することは不可能だったでしょう」
そして「これはバンドと直接の結びつきはないものの」ということで個人的な質問として追加の情報を教えてくれた。 「私はヴィーガン(完全菜食主義)になって18年なのですが、ミックも長年にわたってベジタリアンであり、ヴィーガンにも関心を持っています。そうした背景もあって時計に革を持ち込まず、ザ・ローリング・ストーンズの時計のストラップにはサステナブルなファブリック素材を使うようにしました。ミックはこの変更点に深いリスペクトを示してくれました。」
ドーシ氏は長らくのベジタリアン生活を経てヴィーガンになったという。今ではヴィーガン生活についてミック・ジャガーと意見交換を行うことも多いという。 「バンドは常に進化を続けています。最新アルバムの『ハックニー・ダイヤモンズ』もとても素晴らしい。私にとってザ・ローリング・ストーンズは、これからも特別な存在であり、私は熱烈なファンであり続けるでしょう」