ザ・ローリング・ストーンズの名盤『スティール・ホイールズ』など全23作をジャケ・ドローが腕時計に! 結成60周年記念コラボウオッチを仕掛けたインド人実業家に取材
万年筆でもザ・ローリング・ストーンズ
インタビューの最後には、タイムピースと同じタイミングで持ち込んだという、情報解禁前の万年筆についても見せてもらった。 「ザ・ローリング・ストーンズはまるで洞察力があり、大胆な歌詞も魅力。“アート・オブ・ソングライティング”、作詞もまた芸術だと考えています。そこで私は、彼らの芸術品である楽曲を書き上げてきた、という敬意を込めて筆記具でも60周年に相応しいアイテムを作りたいと考えました。私の娘Vishakhaがコンセプトに関するアイデアを練り上げ、それをモンテグラッパに持ちかけました。モンテグラッパCEOのGiuseppe Aquilaとともに、そのアイデアとヴィジョンを具現化することで、過去に類を見ないほどに驚嘆させられる美しさを誇る、ザ・ローリング・ストーンズモデルを4本作ってもらうことができました。パープル/グリーンとレッドのタイプは、万年筆の8面をヴィクトリアン調のエングレービングとカラーエナメルを交互にデザイン。エナメルの下層にはスティール・ホイールズのハンドエングレービングが入っています。ミックのステージ衣装に着想を得たヴィクトリアン調のモチーフは、スターリングシルバーに直接職人が手彫りしています。これらはバンドの結成年にちなんで1962本限定としました。これはバンドの歴史であり、とっての重要な数字です」
「このほか60年代のジュエリーに着想を得た18カラットのホワイトゴールド仕様の、『シーズ・ア・レインボー』と、イエローゴールド仕様の『ルビー・チューズデイ』のバージョンもあり、曲名にちなんだジェムセッティングを施しています。それぞれペン先にはバンドお馴染みのロゴを刻みました。蓋のクリップにはキース・リチャーズの5弦ギター、そして蓋栓部分にもロゴを入れました。胸ポケットにしまったときにはロゴが見えるようになります。モンテグラッパをこのプロジェクトの共同相手として選んだのは、ザ・ローリング・ストーンズの理念を理解し、私たちとマインド・セットを共有することができ、バンドの大胆さを表現でき得る、あらゆる意味で高級な筆記具のブランドであるという理由です」