ザ・ローリング・ストーンズの名盤『スティール・ホイールズ』など全23作をジャケ・ドローが腕時計に! 結成60周年記念コラボウオッチを仕掛けたインド人実業家に取材
取材後記
本インタビューのきっかけは弊社代表メールアドレスに届いた1通のメール。そこから個人間でのやりとりが続き、ジャケ・ドローに事実確認を含め連絡。今回の記事となった。腕時計をメインに扱いながら、音楽や万年筆につながっていく面白さがあるから、時計メディアに携わることはやめられない。筆者は最初、ドーシ氏は時計コレクターだと思い込んでいたが、結局のところザ・ローリング・ストーンズとジャケ・ドローからの使者であったわけだ。
見せてもらった時計は、ドーシ氏に共感する世界各地のザ・ローリング・ストーンズファンにどう映るのだろうか。少なくとも、50年来のファンがミック・ジャガーらバンドのお墨付きを得て作り上げた驚異的とも言えるスペシャルモデルであることに間違いはない。取材後の雑談で、筆者がザ・ローリング・ストーンズに疎くて申し訳ないという話をしたら、新譜『ハックニー・ダイヤモンズ』からでも始められると勧められた。実際にライブ会場では孫、息子、父親と、本人を含む4世代で楽しんでいる親子の姿もあるという。キャリア60年以上のバンドには、もはや時空を超えてファンがいるわけだ。 腕時計も同じく、大切に使えば何世代にも渡って受け継ぐことができるものだが、なんといてもミック・ジャガーは80歳(ドーシ氏は76歳)である。にもかかわらず4月からは北米ツアーをスタートさせるパワフルさ。ジャケ・ドローの時計を通じてザ・ローリング・ストーンズの偉大さを知る、極めて貴重なインタビューとなった。
TEXT/Daisuke Suito (WATCHNAVI) Photo/Katsunori Kishida