キム・カーダシアンの胸元に2600万円で落札したダイアナ元妃のペンダント。SNSで「下品」と非難殺到
ロサンゼルス・カウンティ美術館(LACMA)で11月2日に開催されたArt+Film Galaで、キム・カーダシアンが2023年にオークションで落札したダイアナ元妃着用のペンダント「アッタラー・クロス(Attallah Cross)」を身に着けて登場した。 CBCが報じたところによると、このペンダントは、1920年代に英国王室御用達のジュエラー、ガラードが製作したもので、十字架に花をモチーフにした曲線を加えたデザインが特徴。アメジストと5.25カラットのダイヤモンドがあしらわれている。ペンダントは実業家のナイル・アッタラが所有していたものを1980年代後半にダイアナが初めて借り、以降何度も身に着けたとされているが、着用した姿が写真に残されているのは、1987年の妊娠中および産後の女性の人権を支援するチャリティー・ガラのみだ。 1997年のダイアナの死後、このペンダントはアッタラとその家族が着用せずに保管していた。2023年1月にサザビーズのオークションに出品され、カーダシアンが予想落札価格の2倍以上となる16万3800ポンド(当時の為替で約2600万円)で競り落とした。 カーダシアンはこれまでにも著名人のアイテムを購入してきた。Wマガジンによると、過去にはジャッキー・ケネディのカルティエの時計から、エリザベス・テイラーのダイヤモンドと翡翠のブレスレット、ジャネット・ジャクソンが『If』のミュージックビデオで着用した衣装まで、様々なものを手に入れている。 LACMAのガラでカーダシアンは、胸元が大きく開いたグッチの白のドレスにガウンを着用し、ペンダントを強調した姿で登場。ペンダントの十字架部分は胸の谷間にぶら下がっており、すぐにSNSでは「十字架に敬意が無い」という意見や、ダイアナ元妃ゆかりの品であることから「品格が無い」といった王室ファンの怒りの声が相次いだ。 一方、サザビーズのジュエリー部門の責任者であるクリスチャン・スポフォースは、カーダシアンがこのペンダントを所有することについて、当時のプレスリリースで、「これは、そのサイズ、色、スタイルからして大胆なジュエリーであり、信仰であれファッションであれ、あるいはその両方であれ、生き生きとした主張を放つことは間違いないでしょう。このジュエリーが、世界的に有名な人物の手によって新たな命を吹き込まれたことを嬉しく思います」と肯定的な意見を述べている。 今回の炎上騒ぎは、2022年のメットガラを彷彿とさせる。カーダシアンはレッドカーペットで、マリリン・モンローがケネディ大統領の45回目の誕生日パーティで「ハッピーバースデー」を歌う際に着用したドレスを博物館から借りて身に着け、物議を醸した。一部のモンローのコレクターは、カーダシアンがドレスを返却した後にドレスの生地がよれてクリスタルが欠けていたと主張している。
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