ヤマップ、歩行距離で保険料が変わる「山歩(さんぽ)保険」
ヤマップのグループ会社であるヤマップネイチャランス損害保険は、登山地図GPSアプリ「YAMAP」の歩行距離データに基づき保険料が変動する損害保険商品「山歩(さんぽ)保険」の販売を開始した。歩行距離データと連動して保険料が決まる保険商品は世界初。 【この記事に関する別の画像を見る】 自動車保険業界で普及が進むテレマティクス保険と同様の仕組みで、活動中の歩行距離を自動で計測し、1年間の歩行距離を合算して保険料が決定される。 歩く距離に応じて保険料が決まる仕組みで、歩行距離が少ないと安く、多いと高くなる。たとえば、山での年間歩行距離が100km程度であれば追加保険料は570円程度(保険料の合計は3,370円程度)となる。保険料の合計は最大で5,350円程度。なお、1年間に1回以上登山・ハイキングに行ったYAMAPユーザーの年間歩行距離(2023年)の平均は156kmという。 また、ヤマップでは2019年9月から「遭難者情報提供依頼フォーム」を設置。遭難者の家族や警察などから遭難者に関する情報照会依頼を常時受け付け、対象アカウントの特定や、軌跡ログの取得、最新位置情報の確認など臨時での人命救助対応を行なっている。 山歩保険には、遭難捜索の補償(最大300万円)に、YAMAPのユーザー規模を活かした目撃情報収集の仕組みも付帯。データを活用し、補償範囲を登山・ハイキングに特化することで、より安価で公平な価格設定としている。特に行動量・登山頻度の少ない登山者は、従来よりも低コストでの加入が可能になる。加入はスマートフォンで完結し、登山当日でも加入できる。 山歩保険の発売を記念し、山歩保険とYAMAPプレミアム年割プランの同時加入で「YAMAPプレミアム料金6カ月分(4,680円相当)」をプレゼントするキャンペーンも実施する。期間は2025年1月31日まで。
Impress Watch,清宮信志