【子育て・学びのヒット商品】「勉強法のベストセラー100冊」 「頭がいい人」の勉強法、ランキング1位は?
ランキング1位は?
――勉強法のランキング1位は、「繰り返し復習する」。2位は「『目的』と『ゴール』を明確にする」。本の中身を言ってしまう形になりますが、いずれもあえて隠すような回答ではない「王道」ですね。 採り上げたそれぞれの本に著者の世界観があって、独自の考え方やノウハウが書かれていると思うのですが、勉強の根本的に大切な部分には、たくさん共通点があることが改めて分かりました。その共通点だけを洗い出して、主観を入れず、正確に分析して紹介すれば、誰にとっても役に立つだろうということも再確認できました。奇をてらっていないので、予想通りの結果になりましたね。 1位の「繰り返し復習する」は100冊中50冊以上に書かれていました。1~8位は「本当に大切な8つの基本ルール」、9~20位は「さらによい学びを実現する12のポイント」、21~40位は「学びを継続し、目標に到達する20のコツ」という形で仕分けをしています。ランキングが下位でも、読者の方が気になる項目があれば、そこだけを読んでいただければいい構造になっています。 ――書いてある勉強法が相反することはなかったでしょうか。 根本的にはなかったようです。具体的な方法に関しては意見がわかれるところもあります。「勉強は時間ではなくノルマで考える」ということで、「ノルマがこなせないなら睡眠時間を削ってもやろう」という著者もいる一方で、「ちゃんと寝ましょう」という著者もいるわけです。でも、「一夜漬けはしない(ランキング8位)」という点は共通していますので。細かい手法については意見が違うこともあると思いますが、根本的な部分に立ち返ると相反はしていないと思います。 ――書店ではビジネス書のコーナーに置かれているのですね。 もともとは、資格試験や昇級試験など、ビジネスパーソンを対象に考えていました。でも、Amazonのカスタマーレビューを見ていると、「来年受験生の高校生の息子にも読ませます」と書いてくださっている方もいて、勉強法に年齢層はないんだなと思うようになりました。 また、ギフトとしても嫌みになりにくいというメリットもあるかもしれません。たとえばタイトルに大学名が入っていたり「絶対○○できる」と言い切っていたりしている本ですと、インパクトが強すぎて、プレゼントしにくい部分があるかもしれません。とにかく「客観的」にこだわった本なので、気軽にお子さんや親戚に渡してもらえるのかなと感じています。 冒頭の目次を見て、興味をもったページに飛んでいただけるので、「タイムパフォーマンス(タイパ)」という観点からも、若い世代になじむのかもしれません。