海外で話題を集めた「クルマの流行」 おしゃれアイテムから悪趣味な改造まで 34選 後編
ビーズのシートカバー
世界中のタクシードライバーから愛されているビーズ織りのシートカバーは、1960年代のアジアの暑い地域で生まれた。シートと身体の間に風を通しながら、しっかり身体を支えることができる。一部では、ビーズ織りのシートカバーには治癒効果があるという主張もあるが、科学的に証明されているわけではない。 ヘッドレストの根元に紐を巻き付けるだけで簡単に固定でき、アクセサリーとしては非常に長く使われ続けている定番のアイテムだ。もちろん今でも購入でき、クリームやブラウンのカラーが一般的だ。
ふわふわのサイコロ
さまざまな流行の中でも、ふわふわのサイコロほど「機能よりファッション」を重視しているものはない。人生をあまり深刻に考えていないことを他車に伝えるための手っ取り早いアイテムであり、ネタ的なプレゼントとしても根強い人気がある。また、1950年代や60年代のクラシックカーでもよく見かける。 このサイコロの起源は、第二次世界大戦で戦闘機パイロットにさかのぼる。幸運のお守りとして、小さなおもちゃを持ち歩いていたのだ。その後、米国のテキサス・インスツルメンツ社のマーク・シェパード・ジュニア氏が、同僚をからかうためにジョークとしてふわふわのサイコロを贈った。 これががきっかけで、大きな評判を呼び、やがてクルマのバックミラーに飾られるようになった。バックミラーに引っ掛けたり、吸盤で窓に貼り付けたりするのが一般的で、ハンギングダイスとも呼ばれている。
AUTOCAR UK(執筆) 林汰久也(翻訳)