海外で話題を集めた「クルマの流行」 おしゃれアイテムから悪趣味な改造まで 34選 後編
弾痕シール
なぜ自分のクルマにこれを貼ろうとするのか、不思議に思う人もいるだろう。しかし、2000年代初頭には、このような弾痕シールが流行した。 シール自体に害はないが、米国では警察に銃を突きつけられて呼び止められるという事件もいくつか発生している。銃撃戦に巻き込まれたと誤解されたのだ。
計器類の追加
知識は力なり。エンジンの状態をあらゆる側面から教えてくれる計器類があれば、とても心強いはずだ。自動車が今ほど発達していない1920年代には、走行中にクルマの状態を細かく監視する必要があったため。計器の追加が好まれた。 その後、1980年代にターボチャージャーが登場すると、ブースト計は必須のアイテムとなった。しかし、現代のクルマはさらに高度化し、デジタル・ダッシュボードが普及したことで、アナログの計器類は過去のものとなりつつある。
ビニール製ルーフ
ビニール製ルーフはかつての馬車の名残であり、退屈なセダンにもエレガントな雰囲気を加えることができた。ロールス・ロイスは、シルバーシャドウにオプションとしてエバーフレックス・ルーフなるものを設定し、こうした伝統を受け継ごうとしたが、1980年代までにビニール製ルーフの時代は終わりを告げた。 また、ビニール製ルーフには、良心的でない販売業者がルーフの錆を隠すために用いるという、あまり好ましくない側面もあった。
アイラッシュ
自動車デザインにおけるアイラッシュは2種類ある。1つは、ランボルギーニ・ミウラのように、ヘッドライトを繊細に縁取るもの。そしてもう1つは、クラシカルなフィアット500やミニ、フォルクスワーゲン・ビートルなどで人気のあるゴム製のまつげだ。 外観の印象を変えるアクセサリーであり、性能を向上させるものではない。
フロントガラス用サンシェード
実用性のある珍しい流行の1つ。オーナーがクルマ好きであるということを示すだけでなく、サンシェードという名の通り、眩しい太陽光を遮るアイテムとしても使われる。 1970年代に貼り付け式の安価なプリントタイプが登場すると、ドライバーと愛する人の名前を入れるカスタマイズが瞬く間に人気となった。恋愛に恵まれない人にとっては幸いにも、自動車メーカーはやがてフロントガラスに溶け込むような純正サンシェードをオプションで用意してくれるようになった。