【小倉記念】中京開幕週は歓迎、レッドランメルトを推奨 ハイペースを先行した前走で復活の兆し
前走の内容:七夕賞
前走七夕賞組からは5着リフレーミングと、好走データに合致した6着レッドランメルトが登録している。バビットが飛ばして逃げて前半5F57.3秒、後半5F60.6秒と前傾3.3秒のハイペースで、馬群は縦長となった。1~3着はいずれも差してきた馬で先行したメンバーには厳しい展開だった。5着のリフレーミングは出遅れたとはいえ展開は向いていた。一方、レッドランメルトはこのペースを先行しながら道中ではポジションを徐々に上げていた。 実績や人気はリフレーミングの方が上だが前走の内容に関してはレッドランメルトが上と見てよいだろう。
血統解説:リフレーミング、レッドランメルト
・リフレーミング 日本での牝祖は3代母スウィートインディ。近親に目立った活躍馬は本馬くらいしかおらず、そこまで活力のある牝系ではない。母系の血を見ると母父がバトルプラン、祖母の父がタバスコキャット、3代母の父がA.P. Indyと、機動力やスピード性能の高い北米血脈で埋め尽くされている。加えて父キングヘイローは母系を引き出しやすく、機動力の高さを産駒に伝えることも得意だ。 本馬自身は後ろから競馬を組み立てるタイプだが、3走前の福島民報杯のように機動力を生かす競馬がベターで、直線の長い中京となると福島コースだった前走より条件が悪くなる。その前走も展開が向いてレッドランメルトとタイム差なしだったことを考えると、ここで勝ち切るにはワンパンチ足りないかもしれない。 ・レッドランメルト 母クイーンズアドヴァイスはアルゼンチン産馬でオクレンシア賞(GⅢ・芝5F)を勝っている快速馬。代々、南米のアルゼンチンで繋がってきたファミリーだけあって牝系の馬の多くはスピードを最大の武器としている。3代母から母まで3代続けて重賞を勝利、そのほか叔父にも重賞馬、祖母の姉妹にはアルゼンチン1000ギニー(GⅠ・芝8F)の勝ち馬もいてファミリーとして活力は今回のメンバーでもトップクラスだ。 本馬は父がディープインパクトということで母に比べてスタミナがあり芝の中距離で活躍している。高速馬場が予想される開幕週の中京競馬場は歓迎だ。