「宣言」再延長で菅首相会見 五輪の海外客やGo Toの方針は?
菅義偉(よしひで)首相は5日夜、新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言を1都3県で2週間再延長することを説明する会見の中で、東京五輪・パラリンピックの海外からの観客受け入れやGo Toキャンペーン再開をめぐる方針について言及した。 【動画】2週間「状況見極め必要な期間」 1都3県「宣言」延長で菅首相会見
●五輪の海外客「3月中に判断」
東京五輪・パラリンピックの海外客をめぐっては「見送り」の方向で調整が進んでいると報じられている。菅首相は「入れる、入れないの判断はこれから」だと強調した上で、3日に行われた東京都、大会組織委員会、国、IOC(国際オリンピック委員会)、IPC(国際パラリンピック委員会)の5者協議でIOCのバッハ会長と「3月中に判断することで合意を得た」と説明。「引き続き変異株の影響や国内外の感染状況を踏まえ、主催者であるIOC、IPC、東京都、組織委の中で検討していきたい」と述べた。 5者協議の場では、丸川珠代五輪担当相が「変異株の影響などが予測できない中、現時点で今年の夏の入国の可否を見通すことは困難である」と発言したと承知していると述べ、「いざ観客を入れるとなると大変な状況になる。人員も含めて。そうした中で今月中に方向性を決めたい」とした。
●Go To「当面再開は難しい」
Go Toキャンペーンについては「各地域の感染状況はさまざまで、いろんな地方から要請が出ている」と明かしたが、「宣言が延長になり、当面再開は難しい。各地域の感染状況踏まえ、専門家に意見を聞いて判断したい」と述べた。