ダメな中堅社員がよく口にする「あの言葉」、若手と呼ばれなくなる前に習得すべき6点
何歳まで、あるいは何年目までを「若手」と呼ぶかは業界や企業によって異なりますが、一般的に30代に入ると、若手というより「中堅」社員として扱われるようになります。そのぶん会社の期待も大きくなるでしょうが、これまで通りの働き方をしているようではダメです。組織コンサルタントの筆者が、「中堅社員が絶対に身に付けておくべきこと」を解説します。 【詳細な図や写真】「手取り足取り」の教育は良い結果を生まない(Photo/Shutterstock.com)
「手取り足取り」がなぜいけないのか?
中堅社員が絶対に身に付けておくべきことの1つ目は、任せる力です。 プレーヤーとして成果を残し、30代で管理職になった、またはこれからなる予定の中堅社員にありがちなのが、自分のやり方を部下や後輩に教え込まなければと使命感に燃え、手取り足取り指導してしまうことです。 しかし、部下自身が考えて行動し、結果を残して初めて成長につながります。手助けしてあげたくなる気持ちをぐっとこらえ、部下を見守りましょう。 時々、「上司たるもの背中で語れ」を信条に掲げ、いつまでもプレーヤー意識が抜けないマネージャーがいますが、これもダメです。たしかに、プレーヤーとして結果を出し続ければ会社にとっては有益ではあるものの、部下が成長する機会を奪ってしまいます。30代以降はマネジメントする側として部下を支えるべきです。
ダメな中堅社員がよく口にする言葉
もちろん、「何もするな」というわけではありません。そこで、2つ目にポイントとなるのが明確な目標設定と指示です。 部下には必ず定量的な目標を与えてください。これがない状態は、「とりあえずグラウンドを走っておけ」と呼ばれるようなもので、部下はいつ終わりが来るか分からないため余力を残して走るようになります。「1カ月で100万円を売り上げる」のような目標を設定し、全力で仕事に向かえるようにするのです。 部下がいない場合でも、後輩に日頃の何気ない指示をするときにはこの点を意識しましょう。ダメな中堅社員ほど「なるべく早く」や「できるだけ分かりやすく」などの曖昧な表現を使います。いつまでにどうしてほしいのか、期限と状態を具体的に示すと、お互いに働きやすくなり、仕事の効率が高まります。