石川祐希、古巣ミラノとの初対戦は短時間起用にとどまるも「調子は全然問題ない」 開幕から全勝の王者ペルージャで見据える今後の展望は?
バレーボール最高峰リーグのイタリアで王者シル スーザ ヴィム・ペルージャの一員として今シーズンを送る日本代表のアウトサイドヒッター(OH)石川祐希。公式戦では移籍後初となる古巣アリアンツ・ミラノとの対戦を終えた背番号14にインタビュー取材した。 【画像】しなやかに舞う! 日本男子バレーが誇る”エース”石川祐希の厳選メモリアルフォトを一挙公開! 開幕から全勝を続けるペルージャ。一方、同代表OH大塚達宣が所属するミラノも、不安定なシーズン序盤を抜け出し、コッパイタリア出場枠の上位8位内に食い込むなど調子を上げていた。日本代表の両者はともにベンチスタート。互いに途中出場も同時にコートに立つ機会はなく、期待されたネットを挟んでの攻防はシーズン後半へ持ち越された。 対戦結果はセットカウント3-1で、先行を許したペルージャの逆転勝利だった。最終の第4セットこそ相手を圧倒したが、第1セットは好調さが光るミラノを前にリズムを作り切れないまま終盤に突き放された。奪い返した第2セットも、序盤の6点リードからサーブミス、相手のエースとブロック2本で続けざまに4失点する場面も。3点のビハインドで終盤へ突入した3セット目には、相手のセットポイントを3度にわたり阻止して30-28で辛くも奪取したが、この日はアンジェロ・ロレンツェッティ監督がタイムアウトで珍しく声を荒らげること度々だった。 今季これまでに類似の展開でコートへ送り出され、複数の試合でチームに流れを呼び込んできた石川。現地中継で解説を務めた元イタリア代表のアンドレア・ルッケッタ氏も、「そろそろユウキの出番か?」と、試合中に石川投入を幾度も予想したが、同監督は第3セット後半のポイント起用に留めた。 試合が終わったばかりのコートで、「お疲れ様、、、ではないですね、、、今日は」と声をかけると、「そうですねぇ。あはは」と石川。 コートサイドで試合の進捗を図りながら入念に体を温めていたことに触れると、こう述べた。 「1セット目から出場しそうな場面があったので準備はしていましたけど、チームとしては交代なく試合が進むことが理想なので。今日は試合後半の3セット目だけ(オポジットのキューバ代表ハイメ・エレーラと)交代で入って、最後のセットは入る必要はなかったのでチームとしては良い状況にあるかなと思います」 ロレンツェッティ監督はチームが勢いに乗り切れない時間帯もOHの交代カードを切らず。昨季の主力コンビ、ウクライナ代表オレフ・プロツニスキーとポーランド代表カミル・セメニウクを最後までコートに残した。 監督は今日、(石川の途中起用を)我慢したように感じたと伝えると、「そう思います。『常に交代の準備はしておけよ』と言われていたので。いつもならもっと早く交代するかなと思いつつ、準備していました」と明かしてくれた。
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