石川祐希、古巣ミラノとの初対戦は短時間起用にとどまるも「調子は全然問題ない」 開幕から全勝の王者ペルージャで見据える今後の展望は?
ここ2週間でアウェー4連戦の真っ只中。今回の起用について、CEVチャンピオンズリーグでトルコへの移動を含む残る2試合を踏まえての戦略か?と見解を問うと、「そうですね」とうなずいた後、「ここからはもう勝つことだけというか、順位っていうよりも、やっぱりこの後(12月末)に控えるコッパイタリアの準々決勝だったり、後半に向けてですね。前半戦も残り1試合になってくるので、とにかく勝つことが大事になる。誰が出てもしっかりと活躍できるような準備をしていきたいと思っています」と続けた。 開幕当初に、“選手個々のコンディション、チーム状況、日程や対戦カードを熟考しながらハイレベルなOH3人を有効活用することで、チームとして高いクォリティーを維持したい”と語っていた名将。今回の起用は、選手のモチベーション管理も踏まえたうえでのプランと捉えて良さそうだ。 そして、なによりも大切な現在のコンディションは、「調子は全然問題ないです」とのこと。説得力がこもった声に、「楽しみにしています!」と返してインタビューを終えた。 今回、ペルージャ・サポーター軍団“シルマニアチ” の片道6時間をかけた陸路移動に同行した筆者。取材後に速足で帰路に着くバスへ戻ると、外で待ち構えていたサポーターたちから、「イシカワはなんで出なかったの?」「イシの調子はどうだ?怪我じゃないよな?」「インタビューしてるのを見てたぞ。ユウキはなんて言ってた?」と質問攻め。石川の言葉通りに伝えると、「ああ、安心したぁ」「良かった!良かった!」と拍手喝さいが巻き起こった。 次戦は、週末に行なわれるリーグ第10節、ミントヴェロバレー・モンツァとのアウェー戦。サポーターたちは、ペルージャの勝利はもちろん、石川がプレーすることを期待しつつ、再び6時間をかけて会場へ駆けつける。 取材・文●佳子S.バディアーリ
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