【梅雨入り前に登っておきたい】首都圏から日帰り可能&歩き応え抜群「おすすめ低山穴場ルート」3選
■カタクリの季節が終わっても、豊富な植物が楽しめる名低山
最後にもう一つおすすめしたいのが、奥多摩三山の一つにも数えられる御前山。春を告げるカタクリの花の群生で知られる山。しかし、北斜面は「奥多摩都民の森」としてよく整備されていて、カタクリの花が咲き終わった今の時期も様々な植物を楽しみながら歩くことができる好ルートです。 ルート取り次第では、4時間ほどで山頂を往復することも可能。標高差はそこそこありますが、危険箇所も少なく、のんびりと植物を愛でながら歩くのにちょうどいいルートとなっています。 また、ルート上には主要なポイントに番号を振った地図が数多く設置されていて、わかりやすのもありがたいところ。 山頂を往復するなら、公共交通機関を利用する場合も車の場合も、北斜面を登る栃寄からが入りやすい。無料の駐車場も完備されています。御前山だけでは歩き足りないという方は、奥多摩駅まで鋸尾根を下ったり、御岳山や大岳山、三頭山まで繋げる強者もいるそうです。 とはいえ、初夏は足元よりも樹上の花が増えてくる季節。一生懸命下を向いて長く歩き続けるよりも、余裕を持ってあたりを見回しながらのんびり歩けるような計画を練ってみたい。そんな気にさせる山です。 BRAVO MOUNTAIN編集部 登山、スキー、キャンプなど、幅広いジャンルの外遊びに精通した多彩なライター陣が贈るアウトドア情報サイト『BRAVO MOUNTAIN』(ブラボーマウンテン)双葉社刊行のスキー誌『BRAVOSKI』やアウトドア誌『soto』の厳選記事も掲載。人気の山域紹介や注目ギアの使い方など、山にまつわる魅力溢れたコンテンツを展開します。 矢島 慎一(やじま しんいち) カメラマン 埼玉県秩父市生まれ。趣味は写真撮影と野鳥観察。登山専門誌『PEAKS』にて、写真講座「そろそろ本気で撮るぜ山写真」を連載中。 共著に『”無人地帯”の遊び方 人力移動と野営術(グラフィック社)』。
BRAVO MOUNTAIN編集部,矢島 慎一