「〇〇と言えば?」“真っ先に思い浮かぶ企業”になるマーケティング戦略とは?
「そのうち客」の育成がCPA効率につながる。ぜひトライを!
┌────────── プレファレンスを高める方法は、頻度を上げること。これに尽きる(池田氏) └──────────
プレファレンスが想起に影響するように、プレファレンスに影響を与えるのは広告、PR(パブリシティ)、そしてソーシャルメディアである。「やるべきことは、広告、PR(パブリシティ)、SNSをどう活用するかだ」と池田氏。
では、プレファレンスを高めるために具体的にはどのようにしたらよいのだろうか。前段の話として、池田氏はD2C、ダイレクトマーケティングの分野で顧客の分析に用いられる「RFM分析」を紹介した。顧客のRecency(最後の接触日)、Frequency(接触頻度)、Monetary(購入金額)をチェックして、どの顧客が自社で大事にすべき顧客かを分析するのに用いられる。たとえば、「最後の接触日は1年前で、接触頻度は不定期、昨年年間15万円購入した顧客A」よりも「最後の接触日は先月で、接触頻度は月に1~2回、昨年は5万円、今年は10万円購入した顧客B」がロイヤルティが高い顧客だと判断することだ。
プレファレンスを上げるために、池田氏が提案するのはRFMならぬ「RFE」だ。 ・Recency:最後の接触日 ・Frequency:接触頻度 ・Engagement:感情が動いた回数や深度 RecencyとFrequencyは変わらない。最後の接触日は今日や、昨日が有利であり、接触頻度は多ければ多いほどよい。MonetaryをEngagementに変えているのがポイントだ。感情が動いた回数や深度を重視する。
┌────────── 『そのうち客』の育成に努めれば、プレファレンスが高まり、想起につながり、ニーズが顕在化したときに、顧客は製品やブランドを指名検索し、買ってくれる。そうなれば、全体におけるCPA(顧客獲得単価)は下がっていくはずです。ぜひ、皆さんトライしてみてほしい(池田氏) └──────────